シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

ネアンデルタール人のゲノム解析

2006-07-29 19:35:38 | 生物学
  独米共同チーム、作業実施へ
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 ドイツのマックスプランク進化人類学研究所と米バイオ企業「454ライフサイ
エンシズ」は、約3万年まえに地上から姿を消したネアンデルタール人のゲノム
(全遺伝情報)解読に、共同で取り組むと発表した。
 計画では2年以内にゲノムの概要を解析する。成功すれば、すでに解読が終わっ
たヒトや、チンパージーのゲノムと比べられる。現生人類が約10万年前に急速に世
界へ広がっていった理由や、なぜ高度な知的能力を獲得できたのかに、迫ることが
できると期待される。

 解読作業は、保存状態の良いネアンデルタール人の骨の化石から、核のDNAを
取り出して進める。長い年月を経ているので、DNAがバラバラに断片化していた
り、微生物や菌類などのDNAで汚染されたりしている可能性が高い。
 そこで、ごく微量のDNA断片を増やせる新しい手法などを使って調べる。すで
に試験的に、クロアチアで出土した約3万8千年前の骨から得られた、約100万
塩基対のDNAの配列を決めたという。

 ネアンデルタール人の骨から採ったミトコンドリアDNAを調べた研究では、
現生人類の直接の祖先でないことがわかっと、97年に発表された。今回の計画には
、このときの研究者も参加している。
                      (2006.07.28 朝日夕刊/科学)

月の裏の石/01年 オーマンの砂漠で発見

2006-07-29 10:31:59 | 天文関連

  千葉工大など 42億年前と分析
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 01年にアラビア半島で見つかった隕石が、月の裏側の石だったことが、千葉工大、
国立極地研究所、米航空宇宙局(NASA)などの共同研究でわかった、月の裏側
石と確認されたのは今回が初めて。これまでわかっている表側の石とは大きく異な
る組成で、月の歴史や内部構造に関する仮説の修正を迫る可能性もあるという。神
戸市で開かれる国際鉱物学連合総会で27日、発表された。

 アポロ計画など過去の月面探査で、月の表面は平らな地形が多いのに対し、裏側
は隆起の激しい地形で、岩石の成分も上空からの探査で両者に違いがあることはわ
かっていた。しかし、アポロ宇宙船が持ち帰った石は着陸できた表側の赤道付近だ
け。過去に見つかった月の隕石も裏側の石と確認された例はなかった。

今回の隕石はオーマン南部の砂漠で01年に見つかった重さ34㌘のもので、隕石の販
売業者が鑑定を求めていた。
 石の年代も表側の主な石より数億年古い42.3億年前で、約45億年前とされる月の
誕生直後とわかった。
                      (2006.07.28 朝日朝刊/1面)