シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

病歴共用 主役は患者(その2)

2006-07-10 21:26:50 | 医学
  脱「一方通行」公開カルテ/資料下調べ来院し議論
  Net IT Bis(変わるビジネスと暮らし)/⑦医療
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 都内のある総合病院の幹部は「ネットは患者中心の医療への流れを作った。情報
公開に及び腰では、患者が寄り付かなくなる」という。この病院では病気について
ネットで調べ、印字した分厚い資料を携えて来院する患者が増えている。がんなど
の深刻な病気ほどこの傾向が強く、医師と議論になる患者もいる。

 東京都世田谷区の診療所「用賀アーバンクリニック」のカルテは紙とペンではな
く、パソコンで作られる。カルテといえば、素人には判読困難なドイツ語の走り書
きが相場だったが、ここでは出来るだけわかりやすい日本語を使う。
 出来上がった「オープンカルテ」は、患者がハスワードを使って使って自宅のパ
ソコンからネット経由で見られ、印刷して他の病院にも渡せる。すでに単身赴任の
父親が子どものカルテを見たり、遠方の家族が高齢の親の病状を確認したりしている。

システムが生まれたきっかけは、医療コンサルティング会社メディヴァの大石能子
社長の妊娠経験。出産が迫り、大手病院に転院したが、診療暦が引き継がれず、お
かしいと思った。患者にカルテを公開すれば問題が解決すると考え、同クリニック
と協力して実用化した。「患者に来院してもらうには、患者から支持されるしかあ
りません」と大石社長は言う。

 医師の診断に疑問を抱いた患者が、別の医者に所見を求める「セカンドオピニオ
ン」もネットならぐっと気楽だ。「湿疹がなかなか治らず、医者に行っても薬を処
方されるだけで原因がわかりません」「かぶれやすい体質は一生変わりません。肌
が弱いことを自覚し、しっかりといたわる習慣を付けることが大切です」
              (2006.07.09 朝日朝刊/経済『さの3に続く』)

マイ・ホームページの紹介 2006.07.10 『最新』

2006-07-10 11:41:56 | Weblog
マイ・ホームページの紹介 2006.07.10 『最新』

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したホームページを開設してます。
歩行者と自転車専用の人に優しい歩道ルートの情報提供です。
この記事を中心にして、「相模の風物」、「飛鳥Ⅱ」ならびに「北米の旅」を
併設してます。
トピックスとして昨日、「相模の風物」に町田市・薬師池公園の近況を
UPしました。

同園のハス田では「大賀ハス」が開花しました。見ごろは7月下旬以降
だそうです。是非、ご一覧下さい。

http://www7.plala.or.jp/haracolors

病歴共用 主役は患者

2006-07-10 09:06:56 | IT関連ニュース
  脱「一方通行」公開カルテ/初診再びのムダなくす
  Net IT Bis(変わるビジネスと暮らし)/⑦医療
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 深夜、急な腹痛に襲われた患者が救急病院に運ばれた。当直の医師が名前を聞き、
パソコンに打ち込む。初診の患者だ。しかし、別の診療所で電子カルテの共用シス
テムに登録していることがわかった。画面上に投薬記録や過去のX線写真、アレル
ギー情報などが表示される。医師は「情報がない」という不安から開放され、冷静
に患者と向き合う__。京都市山科区の「山科医師会」が目指すネット活用の医療
環境は、こんなイメージだ。

 同医師会が医療ネットワーク「CoMet」を立ち上げたのは3年前。100余
りの会員医療施設がサーバーを共用し、患者の検査履歴がついた紹介状をネット経
由で送ることもできる。講習会などで利便性の理解が広がり、会員を増やしてきた。
なかにはパソコンを初めて触れるという90代の開業医もいた。
 鈴木学会長は「このシステムで、同じ患者に各病院で初診ごとに同じ検査を繰り
返していた無駄がなくなる。患者の病歴が一目で分かる『一生カルテ』の実現が
最終目標です」と話す。

 医療の世界では、医師と患者の知識と情報の格差が大きく、患者は専ら最寄の
医療機関に行く。医療機関は地域の患者を囲い込んできた。ところが、病気の基礎
知識や病院に対する評価情報などがネットにあふれ、患者が「良い病院」選びを
始めた結果、医療サービスの地域的なすみ分け構造は動揺し始めた。
             (2006.07.09 朝日朝刊/経済『その2に続く』)