WHO「スペインかぜと似る」
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世界保健機構(WHO)は、高病原性の鳥インフルエンザにかかった患者は若者
が多く、死亡率も若い年代の方が高い傾向にあるという分析結果を週報で発表した。
通常のインフルエンザとは違い、20世紀最大の被害をもたらしたスペインかぜ(
1918~16年)の当時の傾向に似ているという。
03年12月~06年4月、ベトナムやタイ、中国など9カ国で、鳥インフルエンザ
(H5N1型)と認識された203人を分析した。
発症者の半数は20歳未満で、40歳未満が90%を占めた。患者全体の死亡率は56%
だが、年代別では10~19歳が最も高く73%、50歳以上が18%で最低だった。現在の
通常のインフルエンザで、高齢者の死亡率が高くなるのとは対照的だった。
スベインかぜは鳥インフルエンザから変異したウイルスが原因という説が有力だ。
若者に犠牲者が多かったのは、若者の抵抗力の強さがあだとなり、ウイルスを防御
する免疫系が過剰反応したのではないかなどとの見方があるが、詳しくはわかって
いない。
鳥インフルエンザ患者の発生は冬と春に多く、WHOは「06年後半か07年前半に
患者が急増する恐れがある」と指摘している。
(2006.07.10 朝日夕刊)
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世界保健機構(WHO)は、高病原性の鳥インフルエンザにかかった患者は若者
が多く、死亡率も若い年代の方が高い傾向にあるという分析結果を週報で発表した。
通常のインフルエンザとは違い、20世紀最大の被害をもたらしたスペインかぜ(
1918~16年)の当時の傾向に似ているという。
03年12月~06年4月、ベトナムやタイ、中国など9カ国で、鳥インフルエンザ
(H5N1型)と認識された203人を分析した。
発症者の半数は20歳未満で、40歳未満が90%を占めた。患者全体の死亡率は56%
だが、年代別では10~19歳が最も高く73%、50歳以上が18%で最低だった。現在の
通常のインフルエンザで、高齢者の死亡率が高くなるのとは対照的だった。
スベインかぜは鳥インフルエンザから変異したウイルスが原因という説が有力だ。
若者に犠牲者が多かったのは、若者の抵抗力の強さがあだとなり、ウイルスを防御
する免疫系が過剰反応したのではないかなどとの見方があるが、詳しくはわかって
いない。
鳥インフルエンザ患者の発生は冬と春に多く、WHOは「06年後半か07年前半に
患者が急増する恐れがある」と指摘している。
(2006.07.10 朝日夕刊)