シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

鳥インフルエンザ/若い患者の死亡率高く

2006-07-11 14:24:50 | 医学
  WHO「スペインかぜと似る」
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 世界保健機構(WHO)は、高病原性の鳥インフルエンザにかかった患者は若者
が多く、死亡率も若い年代の方が高い傾向にあるという分析結果を週報で発表した。
通常のインフルエンザとは違い、20世紀最大の被害をもたらしたスペインかぜ(
1918~16年)の当時の傾向に似ているという。

 03年12月~06年4月、ベトナムやタイ、中国など9カ国で、鳥インフルエンザ
(H5N1型)と認識された203人を分析した。
 発症者の半数は20歳未満で、40歳未満が90%を占めた。患者全体の死亡率は56%
だが、年代別では10~19歳が最も高く73%、50歳以上が18%で最低だった。現在の
通常のインフルエンザで、高齢者の死亡率が高くなるのとは対照的だった。

 スベインかぜは鳥インフルエンザから変異したウイルスが原因という説が有力だ。
若者に犠牲者が多かったのは、若者の抵抗力の強さがあだとなり、ウイルスを防御
する免疫系が過剰反応したのではないかなどとの見方があるが、詳しくはわかって
いない。
 鳥インフルエンザ患者の発生は冬と春に多く、WHOは「06年後半か07年前半に
患者が急増する恐れがある」と指摘している。
                         (2006.07.10 朝日夕刊)

病歴共用 主役は患者(その3)

2006-07-11 08:51:10 | 医学
  脱「一方通行」公開カルテ/現役医師が会員に回答
  Net IT Bis(変わるビジネスと暮らし)/⑦医療
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 医療専門ポータルサイト「ソネット・エムスリー」が05年6月に始めた「アスク
ドクターズ」は、月額315円の有料会員の質問に、約千人の現役医師が答える。
6月毎日平均105件の質問があり、97の回答が寄せられました。
 ただ、このようなネット活用による利便性の追求が急速になるほど、医療関係の
法制度などとの摩擦が大きくなる。現状では診察は患者とじかに向き合うことが前
提になっている。ネット経由で問診などを行なっても、診療報酬はもらえない。

 「アスクドクターズ」では、役立ったと思った助言に会員がポイントを与え、こ
れがたまると電化製品がもらえるいった「やる気」を引き出す工夫を重ねている。
 情報の共有範囲が広がるほど、ネットの利便性は高まる。だが、医療分野では
ネット投資で製品やサービスの価格が劇的に下がったり、収益が目に見えて改善し
たりといった波及効果が、現状では期待しにくい。

 患者情報を共有する切り札の「電子カルテ」も、中規模病院がシステムを独自に
整えると数億円はかかる。だが今の診療報酬体系では、電子カルテを作っても初診
の時に報酬が30円増えるだけ。投資の回収リスクが高く、中・大規模病院でも普及
率は2割程度とみられる。「今年度末までに6割」といった厚生労働省の目標には
ほ遠い。
 電子化した患者情報のセキリティーや、重大な病気のカルテを患者に公開するこ
との是非など、情報分断の時代には意識されなかった問題が技術革新のたびに表面
化している。            (2006.07.09 朝日朝刊/経済『完』)