国内8年ぶり「トクノシマトゲネズミ」
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鹿児島県の徳之島に生息するトゲネズミが新種であることを、京都大霊長類研究
所の遠藤秀紀教授(哺乳類学)らの研究グルーブが突き止めた。「トクノシマトゲ
ネズミ」と名付け、日本哺乳類学会誌に論文を発表した。国内で、新種の哺乳類が
確認されたのは8年ぶりだ。
「トゲネズミ」と総称されるのは、徳之島と奄美大島、沖縄本島にすむ日本固有
のネズミだ。尾を除く体長は15㌢ぼどで、背中の毛が硬いことが特徴。国の天然記
念物に指定されている。
遠藤さんによると、三つの島のトゲネズミは以前は同じ同じ種と見られていたが
、90年ごろの研究で染色体数に違いがあることがわかった。すでに奄美、沖縄の
トゲネズミは、異なる種として扱われている。
徳之島のトゲネズミは捕獲数が少ないことなどから研究が進まなかったが、今回、
米国にある標本も使って分析した。奄美や沖縄のものより体が大きいことや、頭骨
の形の違いなどから、新種であると判断された。
国内で新種の哺乳類が確認されたのは、98年のヤンバルホウヒゲコウモリ、リュ
ウキュウテングコウモリ以来となる。
(2006.07.14 朝日夕刊『科学』)
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鹿児島県の徳之島に生息するトゲネズミが新種であることを、京都大霊長類研究
所の遠藤秀紀教授(哺乳類学)らの研究グルーブが突き止めた。「トクノシマトゲ
ネズミ」と名付け、日本哺乳類学会誌に論文を発表した。国内で、新種の哺乳類が
確認されたのは8年ぶりだ。
「トゲネズミ」と総称されるのは、徳之島と奄美大島、沖縄本島にすむ日本固有
のネズミだ。尾を除く体長は15㌢ぼどで、背中の毛が硬いことが特徴。国の天然記
念物に指定されている。
遠藤さんによると、三つの島のトゲネズミは以前は同じ同じ種と見られていたが
、90年ごろの研究で染色体数に違いがあることがわかった。すでに奄美、沖縄の
トゲネズミは、異なる種として扱われている。
徳之島のトゲネズミは捕獲数が少ないことなどから研究が進まなかったが、今回、
米国にある標本も使って分析した。奄美や沖縄のものより体が大きいことや、頭骨
の形の違いなどから、新種であると判断された。
国内で新種の哺乳類が確認されたのは、98年のヤンバルホウヒゲコウモリ、リュ
ウキュウテングコウモリ以来となる。
(2006.07.14 朝日夕刊『科学』)