シニアの一人たび

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哺乳類の新種確認

2006-07-15 15:20:53 | 生物学
  国内8年ぶり「トクノシマトゲネズミ」
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 鹿児島県の徳之島に生息するトゲネズミが新種であることを、京都大霊長類研究
所の遠藤秀紀教授(哺乳類学)らの研究グルーブが突き止めた。「トクノシマトゲ
ネズミ」と名付け、日本哺乳類学会誌に論文を発表した。国内で、新種の哺乳類が
確認されたのは8年ぶりだ。

 「トゲネズミ」と総称されるのは、徳之島と奄美大島、沖縄本島にすむ日本固有
のネズミだ。尾を除く体長は15㌢ぼどで、背中の毛が硬いことが特徴。国の天然記
念物に指定されている。
 遠藤さんによると、三つの島のトゲネズミは以前は同じ同じ種と見られていたが
、90年ごろの研究で染色体数に違いがあることがわかった。すでに奄美、沖縄の
トゲネズミは、異なる種として扱われている。

 徳之島のトゲネズミは捕獲数が少ないことなどから研究が進まなかったが、今回、
米国にある標本も使って分析した。奄美や沖縄のものより体が大きいことや、頭骨
の形の違いなどから、新種であると判断された。
 国内で新種の哺乳類が確認されたのは、98年のヤンバルホウヒゲコウモリ、リュ
ウキュウテングコウモリ以来となる。
                     (2006.07.14 朝日夕刊『科学』)

香辛料に放射線照射OK「殺菌で風味損なわないから」

2006-07-15 09:15:12 | 生活関連ニュース

  原子力委が報告書案
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 国の原子力委員会の食品照射専門部会は13日、香辛料の殺菌に放射線の利用を認
めるべきだとする報告書案をまとめた。一般からの意見を募った上で正式決定し、
今秋にも厚生労働省に検討を求める。食品への放射線照射は食品衛生法で原則禁止
されているが、ジャガイモの発芽防止に限って例外が認められている。香辛料で許
可されれば、1972年のジャガイモ以来2件目となる。

 全日本スパイス協会が00年、、「蒸気を吹き付ける殺菌法では風味が損なわれる
」などとして、当時の厚生省に許可を求める要請書を提出。原子力委員会が、昨年
暮れから検討していた。
 専門部会は、国内外の安全性研究が多数あることや、海外の照射実績も多いこと
を理由に「選択肢の一つとして許可すべきだ」(部会長の多田幹郎・中国学園大教
授)と結論づけた。食品への放射線照射は03年現在、32の国と地域が、香辛料や肉
類の殺菌、ニンニクの発芽防止などに使っているという。

 厚労省は「まず内部で検討し、必要と判断すれば食品安全委員会に諮問する」(
食品安全部)としている。
 一方、全国の消費者団体など30団体でつくる照射食品反対連絡会(東京都新宿区
)は13日、原子力委員会に反対の要請書を提出した。
                      (2006.07.14 朝日朝刊/総合)