シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

コショウかげば 飲み込みよし?/東北大チーム研究

2006-07-24 15:53:54 | 生活習慣病
  食物「誤って肺に」予防期待
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 高齢者に毎食前、コショウのにおいをかいでもらうだけで、誤って食べ物を気管
や肺に吸い込む「誤嚥(ごえん)」の予防が期待できるかも知れない。東北大大学
院老年病態学チームが、嚥下(飲み込み)反射が改善される効果を確かめた。肺炎
の原因になる嚥下は、高齢者には命にかかわる問題だ。手軽な予防法につながる成
果として、近く米老年医学雑誌に発表する。

 のどの奥、食道と気管が分かれる部分の働きが衰えた高齢者は、食べ物やつばの
誤嚥が増える。健康ならせき込んで排出できるが、そのまま吸い込み肺炎を起こす
高齢者も多く、死亡の大きな原因となっている。

 東北大の海老原孝枝医師、荒井啓行教授らは、宮城県内の老人保健施設で70~98
歳(平均約85歳)の男女入所者105人を3グループに分け、それぞれ1カ月間、
毎食事前に黒コショウのにおいのする精油、ラベンダー精油、水のにおいをかいで
もらった。
             (2006.07.24 朝日朝刊/総合『その2に続く』)

なめるだけで疲労度を検査/慈恵医大教授ら発表

2006-07-24 11:53:01 | 生活習慣病
  唾液のウイルス量で判定
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ぺろりとなめるだけで疲れの程度がわかる。そんな簡単な疲労検査が数年で実現
しそうだ。残業時間に比例して、体内に住み着いているウイルスが唾液中に増える
ことを慈恵医大の近藤一博教授(ウイルス学)らが突き止め、22日、大阪市であっ
日本疲労学会で発表した。ウイルス量が疲労度の目安になるので、なめるだけでだ
れでも簡単に疲労を測れる方法の開発につながり、過労死を防ぐ有力な手がかりに
なるという。

 このウイルスはヘルペスウイルスの一種のHHV6とHHV7という。乳幼児の
病気である突発性発疹の原因ウイルス。ほとんどすべての日本人が幼い頃から体内
に持っていて、成人なら病気をことはない。
 近藤教授らは、残業がない定時の仕事をしている事務職の20人と、1日5時間以
上残業をしている研究職や営業職の40人の唾液で、これらのウイルス量を測った。

 その結果、残業のない人では、唾液1㍉リットル中のHHV6が平均500個、
HHV7は平均5千個だった。これに対し、残業が多では、どみらも10倍以上検出
され、残業時間が多い人ほど多かった。当直を繰り返している外科医ら、不規則な
生活リズムで厳しい長時間労働をしている人は、1週間休んでもウイルスは減らな
かった。近藤教授「なめるだけで疲労のたまり具合が分かる簡易キットを2、3年
のうちに開発できると思う」と話す。
                    (2006.07.23 朝日朝刊/第2社会)