脳も市場も活性化／大人の塗り絵

　　新商品次々
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　「大人の塗り絵」が人気を呼んでいる。「脳を活性化する」「ストレス解消に」
などとして静かなブームに。これに目をつけて新製品が相次いで発表される。
　文具メーカーの「ぺんてる」は同社初の塗り絵商品を７月末に発表する。セザン
ヌやゴッホなど世界の名画10作品とクレヨン、水性色鉛筆をセットにした大人の塗
り絵セット「健脳セラピーシリーズ」３種類。税込価格は４千円前後と高めだが、
初年度は子どもと合わせて売り上げ５億円を見込む。

　三菱鉛筆が12日発売する色鉛筆セット「塗り絵をはじめようセット」（1050円）
は初心者向け。「本格的に取り組むにはちょっと勇気が、といういう人に」と同社。
塗り絵ブームで色鉛筆の売り行きが好調で、前年同期比２５０％増の商品もあると
いう。昨秋ごろから始まったブームの火付け役と言われるのが、河出書房新社の
「大人の塗り絵」シリーズ（９９８円）。昨春以来、計１１０万部が売れている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2006.07.07　朝日朝刊／経済）

「身代金」ウイルス注意／欧米などで流行

　　勝手にデータ暗号化／戻したいならカネを
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　コンピュータ内のデータを勝手に暗号化し、元に戻すための「身代金」を要求す
る新しいタイプのコンピュータウイルスが欧米などで広がっている。「ランサム
（身代金）ウエア」と呼ばれ、新手のコンピュータ詐欺として警戒されている。

　ランサムウエアに感染したパソコンで特定のファイルを開こうとすると「暗号化
しました」などのメッセージが出て開けなくなり、暗号を解くためのソフトの購入
などを求められる。無料ソフトのダウンロードやメールを経由して感染している。

　ウイルス対策大手のトレンドマイクロによると、ランサムウエアは昨年見つかり
、欧州、北米で広がっている。実際に「身代金」を払い込んでしまうケースも出て
いるという。
　情報処理推進機構によると、国内での感染報告はまだないが、「日本語対応の
ウイルスが出ると国内でも被害が広がる恐れがある」（トレンドマイクロ）。
不信なソフトのダウンロードは避け、金銭の要求に応じないように呼びかけている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2006.07.06　朝日朝刊／経済）