家電の省エネ、星いくつ『その２』

　　店頭表示 統一へ／通産省
　　家電量販店も歓迎、普及するかは不透明
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　しかし、店頭の表示では、小売店ごとに表示方法がバラバラだったり、販売した
い商品の性能だけ強調していたり消費者が分かりづらかった。このため、４月に
施行された改正省エネ法では、小売店にも消費者が比較しやすい表示をする努力義
務が追加され、経産省が表示方法の統一を検討していた。

　統一ラベルの導入に当たって各メーカーは、一定の基準で計算した１年間の消費
電力など各製品の基礎データを、通産省の外郭団体「省エネルギーセンター」のシ
ステムにインターネット経由で入力。その情報をもとに、同センターが目標達成率
を５段階で評価し、データベース化する。
　小売店はデータをネット経由でダウンロードし、印刷すればそのまま店頭ラベル
として使える。同センターは約２千万をかけて今秋までにシステムを作る。

　同様なラベル制度は、東京都や京都府など一部自治体が始めているが、今後は国
の制度に統一する方針。家電量販店からは「消費者が比較しやすくなるので基本的
には歓迎」との声が出ている。
　ただ、小売店はこのラベルを使う義務はないため、中小の小売店も含めてどれだ
け使われるかは不透明だ。電気メーカーには「移行期には表示が乱立し、消費者が
混乱するのではないか」と心配する声もある。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2006.07.07　朝日朝刊／経済『完』）

家電の省エネ、星いくつ

　　店頭表示 統一へ／通産省
　　家電量販店も歓迎、普及するかは不透明
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　経済産業省は、家電製品の省エネルギー性能を小売店の売り場で表示する方法の
統一に乗り出す。今秋をめどに統一ラベルを作り、省エネ目標数値の達成率を星の
数で表すほか、１年間にかかる電気料金など具体的数値を明示することで、消費者
が比較しやすくする。メーカーにはデータの提供を義務付けているが、小売店には
表示を強制できないため、どこまで普及するかは不透明だ。

　統一ラベルには、５段階表示を「★」の数で表示するほか、目標数値の達成率や
一年間にかかる電気料金などの数字を明記する。まずは、エアコンと冷蔵庫、テレ
ビから導入し、照明器具や電子レンジなどに順次拡大する方針だ。

　経産省は省エネルギー法に基づき、99年４月からエアコンや冷蔵庫など特定の家
電製品ごとに、消費電力削減などの目標数値を設定。メーカーに対し、使用費電力
量などをカタログや本体で表示するよう義務づけている。
　　　　　　　　　　　　　　（2006.07.07　朝日朝刊／経済『その２に続く』）