研究費支給に背番号制

　　ムダ遣い防止／８省庁が情報共有
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　研究者に背番号をつけ、国の研究費を研究費をいくら獲得したかがひと目わかる
データベースづくりに国が乗り出した。一部の研究者への過度の集中や重複を防ぎ
、研究費を有効活用するため。研究費の不正使用対策と並ぶ科学技術予算改革の目
玉として、７日発表された「骨太の方針２００６」に盛り込まれた。

　総合科学技術会議の要請で、文部科学省を中心に、内閣府、厚生労働省、など８
省庁が協力する。申請者に背番号を割り当て、申請から審査、採択、支給、成果の
評価まで検索できるようにし、集中や重複の防止に役立てる。来年度中に完成させ
る。
　同会議事務局は「優秀な研究者が多額の研究費を獲得することは競争原理の観点
からは問題ないが、物理的に使いきれないほどの額が一個人に集中するのは明らか
に問題」としている。

　同会議が昨年、国の研究費の支給状況を調べたところ、一人で年間10億近くも研
究費を獲得した研究者がいたほか、別の省庁の似たフロジェクトの研究費が、同じ
研究者に重複支給されていたりした。
　こうした集中や重複は、省庁間の情報交換が不十分だったり、研究者の知名度の
みで研究費の配分先が決められたりしている、と指摘されている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2006.07.09　朝日朝刊／総合）

ＴＶ・プログの「旬感」分析

　　ビッグローブ、新コーナー12日開設
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　インターネット接続サービスの「ＮＥＣビッグローブ」は、ＴＶやブログで注目
度の高い話題を選び、さまざまな切り口で分析する新コーナーを12日に開設する。
「旬感ランキング」（http://search.biglobe.ne.jp/ranking/）と名付け、ポータ
ルサイトに接続すれば、だれでも無料で見られる。毎月テーマを変える予定だ。

　第一弾はサッカー・ワールドカップ。ビッグローブが提供するブログへの書き込
みやテレビなどから、ジーコ前日本代表監督の采配や選手への評価を分析。コンピ
ューターがはじき出したデータを基に、どのメディアで特に評価が高かったか、
その理由は何か、などを解析する。

　さらに、代表メンバーが決まった５月15日から先月24日の代表帰国までのイン
ターネット検索回数やプログの書き込み頻度などから、各選手に対する注目度を
時系列で表示する。
　ブームに火がついた時期やテレビ、ブログ、ネット検索での流行をいち早く探る
ことも可能になる。ビッグローブは「聴取者からの意見を募り、毎週１回のデータ
更新にも反映させる」という。　　　　　　　　（2006.07.08　朝日朝刊／経済）