妄念の凡夫

日々是称名

アジアの純真

2013-07-18 23:58:58 | 日記・エッセイ・コラム
 ブログの更新がすっかりご無沙汰になってしまった。
 とりあえず何行か書いとかないと……。

 かりもん先生のシルクロードの旅の様子をスライドの写真とともに紹介されたとき、『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・メイスン・ダイアモンド)のことを思い出した。
 仏教の伝播も地理的要因がかなり影響していた、ということだ。
 インド北部ガンジス川流域からインド南部、スリランカ、タイ、マレーシア、インドネシアへ。もう一つの流れはシルクロードを通って西域から中国やチベット、高麗、日本へ。
 伝わってくる所々で膨大な石窟や寺院などが作られ、膨大な情熱が注がれてきた割に、船に乗って伝わったのは日本までだった。大航海時代のキリスト教やイスラム教徒の商船団が現れるころは、すでに仏教では末法の時代に入っていて、近世以降の世界的な広がりは見られなかったのである。
 シルクロードの途中に旧跡はあるが、いまやそこで仏教を信じる人は存在しない。寂しいが、諸行無常なのだから致し方ない。
 だが、仏法そのものは久遠の昔からこれからも永遠にあり続けるものだ。それを人間が受け継いでゆくことで生きた教えとなる。

 真宗教証興片州
 選択本願弘悪世

 法然聖人はまことの教えを辺地の日本におこされ、念仏の教えをこの世にひろめられた。それは、いまでもこの私に届いている教えなのだ。