前回ムスメの引越しについて書きましたから、引越しついでということで、
今回は私たちの今後の引越しに関する希望を書くことにしましょう。
オットーの長年の夢は、海の近くに住むことでした。
なので仕事をリタイヤしたら、ぜひその夢を叶えたいそうです。
私? 私はひどく暑かったり寒かったりしない限りは、基本どこでも構いません。
もともと出不精ですし、老境に入る今後はそれがさらに加速すると思うので。
オットーは現在65歳ですから、公的年金受給年齢(66歳)まで、一年を切りました。
でもオットーの仕事(自営イラストレーター)は国内どこでだってできますし、私は基本週末のみの
パート仕事をしているだけなので、本来なら今すぐにだって引越せるところです。
ただ現在は、同じ町で義母(95歳)が、住み込み介護ヘルパーさんを入れて、暮らしていますから・・・
義母の存命中は、動けないのです。私たちの次に義母に近い義妹は、車で片道約一時間かかりますからね。
それに義母が無事あの世に旅立ってからだって、あれこれ手続きやら、家の片付けやら、売却やら、
財産分割(オットーは4人兄妹の一番上)やらあるから、しばらくは動けないことでしょう。
ひょっとしたら一年くらい。
海の近くというと、一番理想的なのはコーンウォールですが、コーンウォールは多くの人に愛されているので人気があり、
その分不動産価格もお高いです。残念ながら、私たちには高嶺の花。
コーンウォールに次いでオットーが好きなのが、スコットランド西部です。
西部は東部より観光化されていないので、好きなのだそうです。
さてオットーは、「義母が存命中は動けないのだから、不動産検索はやめておこうね」 と約束していたのに、
一昨年の春、どうしても我慢できなかったらしく、こんな物件を見つけてきて、私に教えてくれました。
スコットランドの西部にあるスカイ島で売りに出されていた、一戸建て平屋です。
いつか記事にしようと画像を取っておいたので、まぁご覧くださいな。
まず外観です。
居間ですね。暖炉脇に火搔き棒とか立ててありますが、本物の薪を燃やす暖炉なのかな?
窓の外の景色は、荒野の真只中という感じ。
ダイニング・ルームです。
広めのキッチンの隅にも、食卓があります。
調理台は、昔風のデザインですね。
これ、義母が前の家で使っていましたが、「オーブンの温度調節が難しくて嫌い」 と言っていました。
もしそうなら、私も嫌だなぁ。
ユーティリティーというか物置部屋と、トイレ。
バスルームの代わりにウォーク・イン・シャワーがあり、またシャワー・チェアーらしきものが壁に取り付けられていることから察して、
この家の最後の住人は高齢の方だったようです。
寝室はなんと5つもあるそうです。まずは、ダブルの寝室。
ふたつめは、ツインの寝室。
シングルらしい3つめは、かなり狭いかも。
4つめのダブルは、屋根裏にあるんですね。
最後の寝室はツインで、やはり屋根裏にあるようです。
置いてある家具も内装も、失礼ながら古くて時代遅れのものが多そう。やはり最後の住人は、ご高齢の方っぽいです。
屋根裏には、シャワー・ルームもあるんですね。おぉ~ビデまで。
家の脇にはガレージ。ぱっと見では5寝室もあるように見えませんが、あるのでしょう。フロア・プランがなかったのが残念。
庭はシンプルに、芝生に覆われています。オットーは庭に小さな果樹園をつくりたいそうなので、この庭は理想的ですね。
で、気になるお値段は・・・ こんな感じです。
私たちが今住んでいる『準一戸建て』(2軒でひとつ屋根を分かち合うタイプ)がこの家とほぼ同じ価値だから、
「この家に住み替えるには、ローンは必要ないだろう」 と、オットー。
(どのみち年金生活者となる私たちですから、ローンを申請しても通らないでしょうけどね。)
3寝室で準一戸建ての我家と、5寝室で一戸建てのこの家が、同じ値段。
不動産の価値って、ほんと、場所によって大違いですね~!
もしこの一戸建ての家がロンドンにあったら、価格は百万ポンド(1億8500万円)を下らなかったかも!?
何せロンドンの不動産価格は、馬鹿げているほど高いですから・・・
この不動産広告は一昨年春のものでしたから、この家はもうとっくの昔に売れてしまったことでしょう。
どうか、私たちがようやく不動産検索を始められるようになったとき、
良い物件に出会えますように!