私が所持しているアルバムの中から第56弾として、入門される方にお奨めする2枚を選びました。
グレート・パリ・コンサート / Gone With Golson の順です。
タイトル/アーティスト名 /アルバムデータ /ミニレビュー の順です。
1.グレート・パリ・コンサート / Duke Ellingtton /
ディスク 1 01. Kinda Dukish (01:51) 02. Rockin' in Rhythm (03:48) 03. On the Sunny Side of the Street (03:03) 04. Star-Crossed Lovers (04:15) 05. All of Me (02:36) 06. Theme from "Asphalt Jungle" (04:06) 07. Concerto for Cootie (02:36) 08. Tutti for Cootie (04:48) 09. Suite Thursday: Misfit Blues (03:39) 10. Suite Thursday: Schwiphti (02:53) 11. Suite Thursday: Zweet Zurzday (03:53) 12. Suite Thursday: Lay-By (06:25)
ディスク 2
01. Perdido 02. Eighth Veil 03. Rose of the Rio Grande 04. Cop Out 05. Bula 06. Jam With Sam (05:21) 07. Happy-Go-Lucky Local (02:36) 08. Tone Parallel to Harlem (02:41) / Buster Cooper(Trombone), Cat Anderson(Trumpet), Chuck Connors(Trombone), Cootie Williams(Trumpet), Duke Ellington(Piano), Ernie Shepard(Bass), Harry Carney(Clarinet), Harry Carney(Sax (Baritone)), Jimmy Hamilton(Clarinet), Jimmy Hamilton(Sax)
1963年2月に収録されたアルバムですがパリコンサートにおいて計3回の実況録音から選ばれたアルバムです。この時期のエリントン楽団はホッジズ、プロコープ、ハミルトン、ゴンザルべス、カーネイといった充実したサックスセクションを誇り、20年前のクーティも加わりアンダーソン、ナンス、ブラウンという50年代のメンバ-で構成されていて重量感に富んだサウンドです。録音は良いし演奏内容は後期エリントンの代表作と言ってよいだろう。アンサンブルといい,ソロアドリブといい,言うことなしの素晴らしさです。
2.Gone With Golson / Benny Golson (ベニーゴルソン)
/ 1. Staccato Swing 2. Autumn Leaves 3. Soul Me 4. Blues After Dark 5. Jam For Bobbie 6. A Bit Of Heaven / Al Harewood(Drums), Benny Golson(Sax (Tenor)), Curtis Fuller(Trombone), Ray Bryant(Piano), Tommy Bryant(Bass)
ニュージャズに録音されたゴルソンの作品の中でも、“枯葉”以外の収録曲からは馴染みない作品だが、内容的にはゴルソンが最も乗っていた時期のプレイを収めたアルバムです。
ゴルソンはアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの在籍中に、アイ・リメンバー・クリフォード」や「ウィスパー・ノット」「ブルース・マーチ」など作・編曲家としての才能を開花させ、スタンダードとなる名曲を生み出した。勿論、本アルバムもゴルソン流にアレンジしていて聞き手を満足させるものだ。
カーティス・フラーとの2管のバランスも抜群でこの時期のサウンドが今日にいたるまで、ゴルソンの音楽の根底を支えていることが理解できる。レイ・ブライアントも1959年6月20日という、最も脂の乗り切った時期だけにブルース・フィーリング溢れる演奏を展開している。