もちろん!
母としては
娘が自立したことは、とても淋しいのです。
でも、自身のこれまでの生き辛さを思うと
ほんとによく自立してくれた!
よかった!
私の育て方は間違っていなかったと思うのです。
私はずっと、自分の至らない点について
それは、甘やかして育てられたせい。
「わたしのわがまま」なのだと
ずっとそう思い込んでいるところがありました。
でも、それは決してわがままに育てられたからではなかったのです。
私が、子どもの頃に
親に対してとった「わがままな態度」は
甘やかされたわけではなく
「もっと自分の方を向いてほしい」
「私のことをいちばんにたいせつにしてほしい」
という、子どもらしい「訴え」だったのです。
もっともっと「愛をください」と要求していただけです。
私の親は
私がいちばんに欲しがっているものは
絶対に与えてはくれませんでしたが。
私が欲しがらないものは、たくさん与えてくれました。
私が欲しがっていなくても
両親がそれを私に与えることに喜びを感じられることは
何でもしてくれました。
私がいちばんに欲しがっているものを与えなかったのは
私が図に乗ってどんどん際限なく欲しいものを要求する
わがままな子どもに育つことを恐れたからです。
そして私が欲しがらなくても、ものが与えられた時に
喜んだ顔をしなかったり
それはいらないと断ると
父も母も、たいへん悲しい顔をしました。
「自分は親からそんなことしてもらったことはないのに」
「してもらえるだけでもありがたく思え」と言われました。
私が、娘を育てる時に
いちばん気をつけたことは
娘がいちばん欲しがっているものに
気がつける親でいたいということ。
娘のいちばんの望みを叶えてやること。
私が娘のことを思って、何かをした時に
娘が喜ばなかったとしても
そのことで娘に、罪悪感を抱かせるような
言葉は、決して言わないこと。