心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

絵にかいた餅

2019年11月04日 | 雑感・愚見

2014年 中国浙江省に住む夫婦の間で

「もし宝くじが当選したら」と

当たってもいない宝くじの当選金の配分を巡って

大喧嘩となり夫が妻を殴打するまでに加熱。


殴られた妻は怒り心頭で警察に通報しましたが、

警察は笑って相手にされなかったそうです。


日本の場合も笑いはしないでしょうけど、

「まあまあまあ。」と

喧嘩の仲裁位はしてくれるかもしれませんね。


夫婦が喧嘩をする度に警察に電話をして

警察に夫婦喧嘩の仲裁をさせていた夫婦がいたらしいのですが、

夫婦喧嘩の仲裁に警察の人員が割けるのは、

それだけ日本の国は治安が良い証拠かもしれません。

 

当たってもいない宝くじの当選金の配分の話から夫婦喧嘩が勃発し、

夫が妻を殴るまでヒートアップしたなんて

何て馬鹿な夫婦なんだと思ってしまうかもしれませんが、


喧嘩の流れの中で、つい口が滑ってなのか、

勢いがついてなのか、夫婦のどちらかが先陣を切った

言動の行き過ぎがあったのかも知れません。


例えば、宝くじの配分とは関係のない

「この甲斐性なしがあ!」「結婚相手を間違ったあ!」

「最低の亭主だ!」とか、

「がめつい嫁だ。」「なんて金に汚い女だ!」「欲深い女め!」

「お前、本性を現したな!」とかね。


脳にとって想像や妄想と現実との違いは、

ほんの少しだけしか違わないと言われているので、

当選もしていない宝くじの話をしている内に

脳が現実の話と想像とを混同し始めたのかも知れません。


悪いことを思い浮かべると

心はそれをただの想像でしかないと判断せずに

思い浮かべたことに沿った反応を起こします。


強く良いことが起きる未来を想像したり、

楽しいことをしている自分を想像したり、

かわゆい奥さんのことを思い浮かべたりすると

心はその想像にあった反応を示してくれます。


逆に本気で不幸な未来のことを想像したり、

悔しいことや悲しいことや恐ろしいことを想像したり、

過去の嫌なことにピントを合すと

嫌な気分を味わうのは過去や未来の自分ではなくて

現在の自分が嫌な気分を味わうことになります。


自分の嫌な想像が嫌な現実を生み出したり、

現在の自分に不快な体験をさせたりと、

実際の現実は穏やかな水面であるのにもかかわらず、

心の水面を大きくうねらせることになります。


卑劣なオレオレ詐欺もそうですよね。

全ては作り話でしかなく現実はそこには存在しません。

作り話によって想像を喚起させられた人の脳は、

それを現実として心の反応を起こし、

振込と言う現実の世界の行動を起こしてしまいます。


このような幻の世界が現実の世界の被害となることを防止するには、

想像の世界の心の反応に気持ちを奪われてしまわずに

現実の世界をしっかりと区別することが求められます。


私達の悩みの殆どが自分の脳が創り出したものだと言われています。

それでは人の悩みは自傷行為のようなものと

言われているような感じがして厳しく感じるかも知れませんが、

 

落ち着いて逆から捉えてみると、

私達の悩みの殆どについて自分が解決する力を

有していることを示しいることにもなります。


想像によって脳が創り出した心の反応に気持ちを奪われずに、

現実の世界をしっかりと把握し認識し、少し良い未来の可能性を発見すれば

多くの悩みから脱却することが可能になります。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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