心の扉 神戸カウンセリング花時計

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予期不安

2010年11月27日 | 心理カウンセリング





私的に予期不安と言うのを簡単に言うと、

これ以上スピードを出すと事故を起こすのではと、

不安になるのとは違って、

本人以外の他人からすると、

特に心配する必要が無いはずのものに

不安になることです。



不安になると言うことでは同じですが、

現実的な危険に対して不安を持つのと

個人の脳で創った不安ですから

同じ不安でも大きな違いとなります。



今の自分の対処能力を超えたものに近づいた時には

不安を感じたり心配するのも自然なことですし、


初めて挑むことに対しても

不安を感じたり心配するのも自然です。



個人の信念やイメージによって

創られた不安は、

実際には持つ必要のないものかもしれません。



しかし、創られた不安であったとしても

不安が不安を呼び、

いつしか心の中でモンスター化していることがあります。



これを打ち消すための取り組みとして、

不安や恐れを感じる状況に自分の身を置き、

回避しないことで徐々に慣れさせるという考えがあります。



つまり、自分の行動によって

心の規則に影響を与えると言う方法です。



このような正面から立ち向かうには、

しかるべき覚悟と決意と忍耐が必要となります。



そのような方法がハードルが高いと感じる人には、

行動によってではなく、

直接「心の規則」(土台)を新しく作ることに取り組む方が、

本人の精神的負担が少なくなり、

解決が短期でよりスムーズに行えます。



吃音の場合、

声帯の筋肉の緊張と考え、

その緊張を引き起こす原因を

瞬間的な予期不安だと考えると、



→「上手く話せない自分についての評価(情けない、恥ずかしい、劣等)」

『同じ手痛い目にあってしまう。』


→「自分をさらけ出してしまう。」


→「笑われてしまう。馬鹿にされてしまう。排除されてしまう。」


と言った不安要素を確認し、

これらに関わる心の規則を書き換えることになります。



このように文字にすると簡単なのですが、

私の経験上では

パニック障害は短期で完全解決も期待できるのですが、

吃音の場合には、

短期での改善が難しいと言わざる得ない症状の一つです。



完全に近い状態にまでを求める場合には

ある程度の期間、取り組むことが求められますが、

0か100のように

全く何も変わらないものがある時突然に

完全に解決するものではなく

施療過程で段階的に変化していきます。



ですから、完全な改善まで施療を続けることもできますし

ある程度までいった段階で施療を一応の終わりとして

それを土台にして自分で改善することも可能なので

施療に取り組むだけの価値はあるように思います。



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