2021年 ベルギーでチンパンジーに恋をして
4年間動物園に通い続けた女性が動物園の入園を
禁止されました。
相手のチンパンジーも彼女に近づき過ぎたために
群れの中で孤立するのを恐れての処置とのこと。
ふらっと入ったペットショップで
子猫や子犬を見て楽しんでいると
店員から「抱いてみます?」なんて言われて
『えっ良いんですか?』と両腕で抱いてしまったら
もう堪らない可愛さに心を打ちのめされて
数時間後には、両腕で抱いた子犬が自分の部屋にいた。
ベルギーの女性のチンパンジーへの気持ちは、
上のような気持ちとは明らかに違っていたことで
これは恋だと感じたのでしょうけど、
飼育員でもない女性が、何きっかけで
特定のチンパンジーに愛情を持つことになったんでしょうね。
チンパンジーの顔が初恋とか片思いの人に似ていたりとか、
まさかダウンタウンのハマちゃんのファンで
顔が似ていたとか、これ怒られそう。
また、どのように自分の気持ちを
特定のチンパンジーに伝えたのか?
特定の一匹に4年間も想いを伝え続けたことが凄いし、
チンパンジーも女性の気持ちを感じ取ったのが凄い!
女性のチンパンジーへの気持ちが、本当に恋なのか?
動物を可愛いと思う気持ちと何か他の気持ちが
無意識で結合して錯覚を起こしている?
そのチンパンジーとベッドを共にしたいと思っている?
またチンパンジーのそれも
女性への恋なのか何なのか分かりませんが、
動物園側から見て女性に対して
明かに通常とは違う態度を見せていたのでしょう。
英語ではパラフィリアと呼ばれる性的嗜好障害とか
性嗜好異常は、その嗜好の違いによって細かく分類されていて
動物性愛は、その一つになります。
まあ一般的でない性的嗜好のことであって
それによって本人が苦悩を持つことなく、
日常生活にも支障がなく
かつ、他人や社会にとって問題が無い場合は、
病理的な精神疾患とは判断されることはなく
単なる個人の性的嗜好でしかありません。
複数の人に注目されると緊張するとか
顔が赤らむというような身体の反応によって
その本人が心に苦痛を感じず、
日常生活や社会生活にも支障がなく、
社会的にも問題が無かったりする場合もまた、
あがり症とか赤面症と言った神経症状態であるとの
判断をされることが無いのと同じです。
また一つの性的行為について
病理的な精神的疾患とするのかどうかの定義が
時代や文化や思想によって変化し続けているので
今は眉を顰める行為だと思われていたとしても
その先にその行為が市民権を得ると
性嗜好異常というラベルがペロンと剥がれることもあります。
今はどうなんだろう?原因については、
いつだったか性嗜好異常に関係する書物を
軽く読んだことはあるのですが、
行為の説明と分類はされていても原因については、
ハッキリと解明されていないとのことでした。
対物性愛についても動物性愛についても
相談を受けて取り組んだことがないので
知識としても経験としてもありませんが
心の悩みや問題は、共通するところが多々あるので
相談者と協力して手探りで絡まった部分を
一つ一つ紐解いて進めていけば
何らかの結果が得られると思うんですよね。