心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

ルーティーン

2022年11月18日 | 雑感・愚見

 

1994年 神奈川県警は約150軒から

約2千万円を盗んだ男を逮捕しました。

 

この犯人の男は、盗みの前には必ずシャワーを浴び、

スーツに着替えてから犯行に臨んでいました。

 

 

約150軒から約2千万円を窃盗したと言うことは、

もう半分以上、仕事化していますよね。

つまり、窃盗のプロ。

 

それだけの手法を持っていても

『この世に不味い飯屋と悪の栄えた試し無し!』で

長続きはせずに逮捕されたということになります。

 

警察は物凄い力を国家から与えられていますから

暴走防止のための手かせ足かせの規則が

制定されているなかで日本の警察は、

真面目にしっかりと誇りを持って

仕事をしてくれているということかと思います。

 

この犯人の男が盗みを働く際に

スーツに着替えていたのはターゲットの家の周辺の住民に

怪しまれないためかと思うのですが、

シャワーを浴びて身綺麗にも

同じ気持ちからなのだと思うのですが、

 

犯人の男が犯行前に決まって浴びていたシャワーは、

ルーティーンの可能性もあるのかなと。

 

 

スポーツにおけるルーティーンは、

ラクビ―のワールドカップで

五郎丸選手がやっていたことで注目されましたし、

野球のイチロー選手の動作も有名ですし、

 

サッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手の

フリーキック前にいつも必ずやるポーズも

ルーティーンと言って良いのだと思います。

 

ところで五郎丸選手の五郎丸は、

名字と知った時は、ビックリしました。

 

ルーティーンは、お決まりの手順的な意味ですが、

日常生活において健康の為であるとか、

脳の活性化や働きを向上させるためであるとか

良いとされる個人の習慣化した行動も当て嵌まりますが、

 

スポーツ等で行うルーティーンの目的は、

プレーをする前に一定のお決まりの動作をすることで

リラックス、集中、興奮等を

自分にもたらすことを目的に行うもので

メンタル・コントロールの一つの方法です。

 

催眠では、ある程度の催眠状態に没入した被験者に

与えておいた合図を覚醒後に行うことで

素早く催眠状態に入ることを援助したり、

何らかの反応を想起させることが出来ますよね。

 

ルーティーンは、催眠を用いずに普段の練習段階で

落ち付き、集中、興奮(アドレナリン)等の精神状態と

一定の動作をリンクさせることで

目的の精神状態をその動作をすることによって

呼び起こしやすくする方法です。

 

催眠を用いた方がより強烈だと思われますが、

催眠を用いなくとも一定の効果を得られるようです。

 

ゲン担ぎとも似ていますが、

あれって自分を自分で騙しにかかっている感じなので

同じ効果を得られたとしても

ちょっと違う気がするのでゲン担ぎは

ルーティーンとは分けておきたいところです。

 

ルーティーンの作り方を簡単に言うと

練習は、本番のように、本番は、練習のようにで

 

例えば体操競技で目的が落ち着きであるなら

演技を始める前の落ち着いた精神状態の時に、

落ち付きや集中を邪魔しないような

自分がしっくりくる動作を行います。

 

これを演技を始める前に繰り返していくと

精神状態と動作がリンク(結びつく)するようになります。

すると今度は、本番でも一定の動作をすることで

練習の際の精神状態を呼び戻す

一定の効果が得られるようになるというものです。

 

何だか「パブロフの犬」にも似ていますよね。

 

 

 

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