心の扉 神戸カウンセリング花時計

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生物愛護

2023年03月16日 | 雑感・愚見

 

2008年 スイスで制定された法律では

金魚は群れをなすものなので金魚の一匹飼いは、

動物虐待とみなして有罪となるそうです。

 

また健康管理が行き届いた動物園以外で

キツネと猫を犯罪することは法律違反とのこと。

 

ニュージーランドでは、

チンパンジー、オラウータン、ゴリラなどの

類人猿には人間同様の法的権利が認められていて

文明的で健康的な生活が保障されているとのこと。

 

絶滅危惧種を守るためとか

動物への虐待や無意味に命を奪う行為について

強く反対の立場を取る人達の気持ちは

十二分に理解出来るし賛同もするのですが

重要なのは、どこで線を引くかですよね。

 

最近では、家畜を殺すな。

知能が高いイルカ、クジラ漁を許さない。

ペットの飼育環境が悪いとして飼い主を断罪する。

等々。

これらの主旨は理解できますが

ちょっと極端な活動が目につくような感じが。

 

どこかでしっかりと線引きをしないと

生類憐みの令の如く、

行き過ぎておかしなことになってしまいます。

 

〇鶴を2匹を撃った2人が共に獄門(さらし首)

〇鶴を捕獲し死罪

〇鶏2羽を売った飴売り伊右衛門、品川で獄門

〇猪狩りを命じたことで品川で獄門

〇子馬3匹捨てた罪で、江戸市中引き回し獄門

〇飼っていたアヒルを襲った犬を殺し切腹。

〇溝に捨てられた子犬を別の屋敷脇に捨てる。斬罪獄門。

〇犬にかまれ、その犬を切り殺した罪で切腹。

 

※獄門刑とは、斬首した後に死体を試し切りに使い、

斬首した首を獄門台に乗せて3日間見せしめとして

晒し者にする刑。

 

〇病馬を捨てた3人が三宅島へ遠流

〇犬にかまれ少し犬を切り江戸追放。

〇師匠の弔い帰りに犬3匹が師匠女房の駕籠に吠えかかり、

 脇差を抜き追い払い犬の耳を傷つける。江戸十里四方追放。

 

頬にとまった蚊を手で打ち殺し供奉、閉門

〇蛇を使って客を集め、薬を売った者、江戸追放。

 その蛇を貸した者、牢死。

〇網を張り鴨を捕って牢死。

〇鶏と餌の奪い合いをするアヒルを

 ほうきで手荒に追い払い死なす。遠島。等々。

 

日本にまだ狂犬病が普通にあった時代のはずですから

野良犬に噛まれるのは、かなり危険だったはずなので

吠えたり、攻撃性を見せている犬に対して

激しく追い払いたくなると思うんですよね。

 

極端な理想主義の徳川綱吉の生類憐みの令は、

これまで天下の悪法と評価されていましたが、

実は、素晴らしい考えだったとして

再評価する人達も現れ始めました。

 

どんなことにも功罪があり、

悪い点に大きく注目するのと

良い点に大きく注目するのとでは

同じものでも全く違う評価となりますよね。

 

確かに生類憐みの令における功罪の功はあるのですが、

私なんかは、総合的に考えると

線引きが無茶苦茶になってしまった時点で

やはり天下の悪法とまで言いませんが

運用の仕方を大失敗したのは間違いないと思うんですよね。

 

動物愛護の精神自体は、共感も賛同も出来るのですが

生類憐みの令の如く、

正義の剣を振り回す正義感に酔いしれてしまい

正義の剣だったものがいつの間にか姿形を変えて

悪魔の剣に変貌することのないようにして欲しいものです。

 

 

 

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