心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

蜘蛛のロープ

2022年03月26日 | 雑感・愚見

 

1982年 2人組の強盗が

アメリカ・ニューヨークの10階建てビルの屋上から

同ビル7階の宝石店にロープに釣り下がって侵入して

20万ドル相当の宝石を盗んだのですが、

逃走に失敗して即逮捕となりました。

 

 

縄梯子ならまだ分かりますが、

ロープを使って10階の高所から7階まで降りるのは

訓練していなければまず無理だと思うので

盗みの為に何日も訓練して技術を身に付けたのか、

元々、消防士とか登山の特殊技術を身に付けていたのか、

どちらかなんでしょうね。

 

なんか芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の

逆バージョンの様な感じですね。

 

短編小説の『蜘蛛の糸』の中では、

生きている時に1度だけ蜘蛛の命を助けたカンダタという男が

地獄で苦しんでいるのを見つけたお釈迦様が、

蜘蛛の糸を垂らして地獄から抜け出すチャンスを与えました。

 

その垂れ下がった1本の糸は、

地獄から極楽へと登るためのものでしたが、

今回の屋上から垂れ下がった1本のロープは、

人間道から地獄道へと降りていくロープとなったようです。

 

今回、仮に20万ドル相当の貴金属の盗難に

成功していたとしても20万ドルで二人が

一生贅沢な暮らしは出来ないので、

もう1回、もう1回だけと犯行を繰り返して

最後には逮捕されて終わるのが

世界の強盗犯や窃盗犯の常です。

 

こんな角度から書いては駄目なんでしょうけど、

窃盗も1回だけにしておけば逮捕される確率は

随分と低くなるとは思うのですが

人間の性とでも言いましょうか、

これがまた止められないんですよね。

 

奥の手やジョーカーは、ここぞと言う時に

使ってこそ効果があるものですし、

マラドーナの神の手のような禁じ手を何度もやれば

自分の身を助けるどころか身を危うくするだけです。

 

今回の犯人達は、酷い常習犯でなければ

閉ざされた鉄格子の人間道へと通ずる扉は

そう遠くない未来に開けられて

人間道に戻る機会は与えられると思います。

 

この二人が鉄格子の内側に戻らないことを期待しますが、

ただ鉄格子の内側へと舞い戻ることがあるとするなら

舞い戻る度に鉄格子の扉は固く閉ざされていきます。

 

1度目の禁じ手の時には、失敗と同じように

笑ってくれたり許されたりするかも知れませんが、

二度禁じ手を使うならば自分と周りを繋ぐ糸が

ブチッと切れてしまうかもしれません。

 

 

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