ボクシングに興味のない人にとっては
どうでも良いことではあるのですが
13日に東京で開催された
WBO世界スーパーフライ級のタイトルマッチで
同級1位のドニー・エニテス選手に
井岡一翔選手が大差の判定勝ちをして
5度目の防衛に成功しました。
井岡一翔選手は、いつものように終始、
全く無駄のないコンパクトな打撃と
コンパクトな防御を貫き通しましたね。
身体を大きく使えば
一発一発のパンチ力も増しますが、
大きな動作によって生じる隙を
突かれる危険性も増します。
相手がブンブンとパンチを振ってくると
全力のパンチを打ち返したくなるのが普通ですが
自分の型を崩すことなく
終始コンパクトなパンチを打ち続けるって
心の平静を保つメンタルが半端ありません。
ディフェンスも同じで
相手がブンブンと力を込めた危険なパンチに
普通は、出来るだけ安全圏に移動しようとして
本能的に動作が大きくなるものですが
無駄を極力排した最小限の動きで終始対応。
それによって相手に生じた隙を素早く突けますが
それを成し得る技術力とメンタルの強さが半端ない。
なんか失礼な暴言を吐いてきた相手に
それ以上の強い言葉で相手を跳ね返したり黙らせたり、
あるいはとりあえず謝ったり、
相手の言い分を聞き入れることで
火種を消そうとするのではなくて
相手の暴言を緩やかにかわしながら
最小限の切り替えしで
相手をやっつけるのではなくて
闘志を萎えさせることが出来たら
最強の対応かもしれませんが、
分かっちゃいるけれども
井岡選手のスタイルを誰もが出来ないのと同じ様に
誰もが出来るようなものではないですよね。