
私達の心の問題や悩みの状態は、
不快な感情や感覚を過剰に強く感じたり、
長く感じ続けたりしている状態とも言えます。
究極な事を言うと
自分の外側で何が起きようと
不快な感情や感覚を感じなければ
心の問題や悩みの状態になることはありません。
もっと言うと
現実的ではないですが、
足が折れようと、腕がもげようと、
巨大隕石が自分に迫って来るとしても
不快な感情や感覚を感じなければ、
心の問題や悩みの状態になることはありません。
つまり、実際の問題と心の問題や悩みとは
別の問題と言うことになります。
心の問題や悩みの状態を解決すると言う事は、
不快な感情や感覚を解消、軽減することを意味します。
心の問題や悩みを解決するための
ターゲットとなる重な感情は、
過剰な恐れ、不安、悲しみ、怒りの4つです。
なのですが、
感情は、それ単独で発生するものではありませんから
感情を直接に扱っても影響を与えることはできません。
例えば、
ただ、怖がろうとしても、泣こうとしても、
悲しもうとしても、怒ろうとしても、
不可能です。
恐怖におののく演技をするにしても
そのためには、
過去の怖い記憶を自分の過去の経験から引き出したり
怖い想像をしなければなりません。
催眠暗示で
「凄く楽しくなるよ。」とシンプルに誘導して
それに被験者が反応したとすると
被験者は、誘導者の言葉によって
過去の楽しい出来事や楽しい記憶を思いだしたり
楽しい何かの想像をしています。
このようなシンプルな働きかけには
反応しない被験者もいますので
もっと丁寧にやるには
誘導者は、反応を想起しやすいように
何らかの種まきをした後に
「凄く楽しくなるよ。」とやります。
ちょっと話が横道にそれましたが、
心の問題や悩みを解決することは
最終目的の感情や感覚を解消、軽減することです。
その目的を達成するために、
その感情と関わりの深い
その人の思考の仕方(理解、解釈の仕方)、
行動の仕方、想像(イメージ)の仕方を
現実に適応したものへ変える取り組みを
行うことになります。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計