二年前・・・・

二年前の東北大震災

その日のその時間、私は仕事で利用者さんのお宅で仕事を終え、記録を書いていた。

「地震や！」と、利用者さんの方が先に感じ、
「あっ、ホント！地震やね」と手を止めた。
揺れてる。
テレビを付けると東北地方で大きな地震。
直ぐに東北の友人に電話するが、繋がらない。

次の仕事の時間がせまっているので、車に乗ると・・・・
異常な事態！！！！と感じさせるラジオのアナウンサーの声！
津波が来る！
避難を呼びかけていた。
アナウンサーの声の様子からただ事でないと感じる。
友人に連絡はつかない。

次の利用者さんのお宅に入りテレビを付けさせてもらった。
大きな地震。
異常事態だが、仕事はしなきゃいけないし・・・
テレビで様子は知りたいし・・・
相変わらず、友人に連絡はとれない。

仕事（調理）の合間にテレビを覗き込む。
「あらら～家、流されている・・・・」と90代のおじいちゃん。
そこには映画のワンシーンのように、津波が押し寄せ街をのみこんでいく様子が映っている。
鳥肌が立つ。
菜ばしを持ったまま利用者さんとテレビをみる。
人がいる！
車が走っている！！
ああ！！！！危ない！！！
後ろから津波が！！！

仕事にならないが、今、するべきことを、してきた。

メールで友人に連絡がついた。
無事だった。
関東にいる息子二人にもメールで連絡がとれ、無事を確認。


二年前のあの地震のときに支援に入っていた利用者さん。
一年近く前に、亡くなられた。
一緒にテレビを観ていた９０代の利用者さんは施設に入所している。


新聞の一面に大きく「命を思う日」
そうだね。
そうだけれど・・・・
私は毎日、命を思う日かも。

震災でなくなった多くの命。
ある日誰にも看取られることなく、なくなった一つの命。
13年前に亡くなった主人の命。

それでも、生まれてきた小さな命も・・・・ひとつの命。

やっぱり、毎日が「命を思う日」