今だから…昭和さ ある男のぼやき

主に昭和の流行歌のことについてぼやくブログです。時折映画/書籍にも触れます。

ディック・ミネが語った あの歌手・このハナシ(序章)

2006-11-29 23:59:18 | 昭和の名歌手たち

ぼくは、ぼくの感性で、ぼくがふれあってきた多くの人たちの"人間味"あふれる部分を紹介したいんだよ。なぜなら、そのふれあいこそがぼくの歩いてきた道なのだから―

なるコンセプトで書かれたのが、この本「あばよなんて、まっぴらさ! 歌も女も生涯現役」(ディック・ミネ:著)であります。

ディック・ミネといえば、三代目日本歌手協会会長で、戦前~戦後の歌謡を代表する大物中の大物であり、この本の出版当時には上には誰もいない状態。
(あえて、上を選ぶなら浅草オペラの伝説的スター歌手・田谷力三あたりか?)
もはやディック・ミネを黙らせることができたのは淡谷のり子だけでした(笑)

そんな訳でありますから、ミネさん、言いたい放題書きたい放題(笑)

当時既に大物だった三波春夫・村田英雄の二人もバッサリ。
特に同じレコード会社だった三波春夫はホントに嫌いだったご様子。
(褒める部分は褒めてますが)

この本、ミネの芸能生活50周年記念自叙伝「八方破れ言いたい放題」(昭和60年)が好評だったための、二匹目のドジョウ、なんですが、これが結構イケます。
「八方破れ~」の補完、ですね。
クスリで早く逝ってしまった仲間の話は読んでいて、切なくなりました…。

芸能人は、(主に)ファンによって神格化されてしまう場合が、少なからずありますが、私、そんな聖人君子なヤツはゴメンコウムリマスm(_ _)m
人間良いところもあれば悪いところもある訳ですしね、良いところばかりじゃツマリマセン、クスッとくるようなハナシがあれば、スゴイというハナシも引き立つもの。

…ということで、これから数回ミネ氏が語った(秘)エピソードを紹介していきたいと思います。