今だから…昭和さ ある男のぼやき

主に昭和の流行歌のことについてぼやくブログです。時折映画/書籍にも触れます。

尾崎紀世彦「My Better Life」(1979.10)

2006-11-07 10:05:43 | 70年代・歌謡曲

某レコード店でセール最終日だったので、行ってきました。
その戦果の1枚です。

見たとき、まあ値段的にもお手ごろだったのでちょっと手にとって見ました。
「ビーバーエアコン 冬のキャンペーン・テーマソング」
というクレジットがあるところを見ると、これはCMでガンガンテレビでかかっていたんでしょうね。
尾崎紀世彦と冬イメージ的にもまったく合いそうにありませんf(^_^;
しかしながら、作曲・編曲/大野雄二のクレジットを発見。
「歌唱力はバツグンなキーヨとマエストロ・大野のコンビなら大丈夫じゃないか?」
と思い始め、B面の作曲・編曲/木森敏之のクレジットで心は決まりました。
購入決定です。サッサとレジに直行しました。

さて、家に帰っておもむろにレコードプレーヤーにセットし、拝聴。
「VIVA!キーヨ&ユージ・オーノ!」
思わず叫んでしまうことはしませんでしたが(笑)、実に良い作品でした。

尾崎紀世彦の歌は「また逢う日まで」「さよならをもう一度」…熱唱タイプの歌が非常に多い。こんなのばっかりだったから彼はヒットが続かなかったと断言できます。
いくら歌い上げる楽曲・熱唱タイプが好きな私でもゲンナリ…。
(でも「ふたりは若かった」という曲はとてもイイ!)

ところが、この「My Better Life」は絶叫タイプの曲ではまったく無いのです。
ジャズチックなマッタリムードな曲なのです。秋~冬の夜にシックリくるタイプ。
聴いていて疲れない、リラックスムードが漂ってます。
尾崎紀世彦は見事に歌ってくれました。

そういえば、「Summer Love」(アサヒビールCM曲)なんて、マッタリムードだったよなァ・・・。でもアレは夏の曲。

尾崎紀世彦の巧さを再確認できた1枚でした。
彼は決して「また逢う日まで」だけの歌手では無い、素晴らしい歌手なのです。
この曲とか「Summer Love」もテレビで歌って欲しいですね。
毎度毎度「また逢う日まで」(名曲ですけど)ばかりじゃ、いささかウンザリです。
こういう本当にウマイ歌手がCDアルバムはおろかシングル1枚出せないで、某詐欺師の番組で「仕事が無い」なんて発言させるなんて、今の日本の音楽界はどうなってるんでしょうか、ホントに!

ちなみにこの曲は74年「ゆるしておくれ」以来5年半振りにチャートイン。
最高48位・12週・4.5万枚という、それなりの成績を残したのでありました。
復刻は多分無いでしょうね、それが残念。