冬夕焼で正木ゆう子氏の句を鑑賞しましたが、2004年の彼女の作品集の中に次の句があることを思い出していました。
「致死量の夕焼けの朱を見に来たる」..季語は夏・・
→そう季節は夏。暑い一日をなんやかやと用事をすまして、もうクタクタになった身と心に・・最初は綺麗だと思った夕焼けのあまりのボリュームに 何も考えることも体を動かすことさえできなくなってしまったのでしょう。 それを致死量の朱と言っているのです。朱は水銀につながり 古代は有力豪族の埋葬(古墳)のときに室に朱をぬったそうです。何気なく見える景色だけを詠んでいて そういった古代へのロマンさえ感じる句ですね。
と10年ほど前に鑑賞を書いていたんですが・・・はてそうだろうか?と読み直しながら考えました。氏の句はこういった死生観を感じる句が他にもあります。
明日はオフで、仕事で家具の町、大川市まで出かけます。カメラを忘れないように・・・
ではおやすみなさい