わけがわかりません！？

きのうの勝敗

　　大阪市　５－１　広島市
　　名古屋市５－３　大阪市　　
　　東京都　７－５　名古屋市

さて、何のことだかわかるだろうか。

これは、今日の毎日新聞朝刊に載っていたスポーツの結果である。

知らない人にはまったくわからないが、知っている人でも、これだけ見てもすぐには理解できない。

実はこれ、都市対抗野球の結果である。

実際には、日本生命とか大阪ガス、三菱重工名古屋、東邦ガスなどが出ているのだが、「都市対抗野球」という銘打っているため企業名を使えず、それぞれ企業が立地している地名を名乗っているせいで、こんなふうになってしまう。

どうせ応援するのはその企業かその関連会社の社員だけだし、申し訳程度に市役所の幹部やらを無理矢理引っ張りだしてきて応援させるのだが、役所の方としても、どこまで本気で応援しているのかはわかったもんじゃない。

別に大阪市や名古屋市代表が優勝したところで、今さら「いやあ、さすがだ」などと言われるはずもないわけだし。

壮行会とやらで、エラい人たちの挨拶を聞いていると結構笑えることがある。

会社の幹部は、自分のチームが優勝してほしいと思うのはともかく、決勝ではできれば同じ企業チームとやってほしいという挨拶をするが、役所の方は「決勝では、ぜひ同じ○○市代表の△△チームとやってほしい」などと、全然内容が噛み合わない。
聞いている方だって、そんなことどうでもいいと思っているのか、どちらの挨拶にも拍手と歓声で反応する。
壮行会に出てくる人たちっていうのは、その企業に関係のある人たちばかりだから盛り上がっているようだが、一般市民なんて試合をやっていることさえ知らないことが多い。

ついでに言うと、都市対抗野球のあの応援。あれも実にくだらない。

試合の流れとはまったく関係なく、踊りやら演奏やらどんちゃんやってるからね。

しかも、辻褄合わせだけで、その都市の郷土芸能みたいなものまで出してくるから、時にその場の雰囲気が妙に固まってしまうことがある。

観客のほとんどは、そんなもの見にきたわけじゃなくて、試合を見に来ているわけだから、そのわけのわからない郷土の踊りかなんかが終わった時の反応は、まさにいやいやカラオケに連れていかれて人の歌を無理矢理聞かされた時の反応とよく似ている。

誰も見ちゃあいないのだから、やめればいいのに、と本気で思う。