確かに大谷はスゴいけど・・・

大リーグ・大谷翔平の移籍先がドジャースに決まった。

１０年で７億ドル（約１０１５億円）なんだとか。

半分が税金で持っていかれるとは言え、何だか金額が大きすぎてよくわからない。

あのメッシやクリスティアーノ・ロナウドの移籍金を抜いて、現在世界一の大型契約だそうだ。

サッカーの方も、聞いていてトンデモない数字が飛び交っているのだが、野球もこの域に達しようとしているんだろうか。

とは言え、ニュースなどでは「世界が注目！」として、世界中が大谷翔平に注目しているような報道があるのだけど・・・

ヨーロッパで、大リーグの話題なんてほとんどないんじゃないの？

つまり、大谷翔平の契約金が世界最高だったからと言って、世界中のメディアが殺到するとはとても思えないわけだ。

「そんなことはないだろう」と思う人もいるだろうけど、例えば「ラクロスで世界最高の契約金」というのがあったとして、皆さん興味がありますか？ということである。

「えっ？いったいどんなヤツなの？」という気持ちにはなるだろうけど、その人の過去のプレーを見てみたい、とかいう人なんてほんのわずかだろう。

もともと流行ってもいないスポーツで「世界最高！」あるいは「世界一」という記録が達成されたとしても、興味のない人にはどうでもいい話なので、そのためにわざわざアメリカくんだりまで来たりするだろうか、と思うわけである。

野球が世界共通のスポーツではない、ということは、ＷＢＣを見ても明らかで、ヨーロッパの国々はほとんど参加していない。

逆に、世界中で盛んであるサッカーは、なぜかアメリカでは低調だ。

アメリカの４大スポーツとは「野球・バスケットボール・アメリカンフットボール・アイスホッケー」であるが、ものの見事にヨーロッパで流行っているスポーツとは違う。

もちろん、英国から独立して、その後英国的なものを排除しようとしたのだろう、という流れはあるにしても、世界基準からしたらマイナーなスポーツばかりだ。

日本はというと、本当にメジャーなのは、今のところ野球だけであって、サッカーもＷ杯だけだし、バスケットボールもＮＢＡで活躍している日本人選手の話題がほとんどである。

ただ、とにかく「世界一」という言葉が好きなので、この言葉が冠していれさえすれば、内容なんか知らなくても大騒ぎする。

一方で、日本でしかプレーしていないのに、王貞治のホームラン記録を「世界記録」なんていうのも、とにかく数字しか見ていないからだ。

しょうもない記録しかないギネス記録がいちいち報道されるのも、日本だけじゃないの？

確かに大谷はスゴい！

だとしても、「世界が注目」はさすがに大袈裟すぎると思うぞ。