わが町…懐かしの渡辺謙さん

2012-04-28 21:00:00 | ドラマ/映画/ドキュメンタリー
 この間BSで火サスの再放送をしてたのね。

 原作はエドマクベインの87分署シリーズで原題が たとえば、愛 井上一夫訳 早川書房 1963 のち文庫 じゃないかと思う。

 この87分署シリーズはひと頃、よくドラマ化された。

 主人公の刑事の奥さんが耳が聞こえない女性って設定になっている。
 ドラマによってはまだ恋人であったり、妻だったり、立場は違うけど、必ず彼女の設定はそうだ。


 この回は、ビルから飛び降りようとしてる少女を助けに行くんだけど、その主役をやってるのが、若き日の渡辺謙さんなのね。

 1900年代のドラマじゃないかなと思うけど、この頃、まだ謙さんはハリウッドへ自分が進出して今の立場になると思ってなかったと思う。

 それが今じゃこうだものね。
 どれだけ頑張ったんだろう。

 話がずれたついでに言うと、昔角川映画で主役を務めることが決まってすでに撮影が始まっていたと思う。そこで白血病が発覚して降板やむなしになった。

 でも、ここで降りて良かったんだよ。無理やりやっててそれで手おくれになってたら今はない。
 でもまだ無名に近い時代だったと思うから、ここで折角の主役を降りるって大きな判断だったと思う。

 その代わり、代役をやった俳優さんも売れたという二重にいい話に今となってはなっている。


 ドラマの話に戻りますが少女の飛び降り自殺をしたい理由が「むかつく」ということなの。
 この頃、この「むかつく」という言葉が社会的によく聞こえるようになっていたと思う。

 この少女は彼氏と喧嘩みたいな状態があったらしいが、それだけじゃなく、何もかにもに「むかつく」という。
 そして他の人々もとにかく「むかつく」状態が多かった。

 この頃から、何とも言えない社会の閉塞感があったんだなと思った。

 今はそれを通りすぎて無気力になるか、全体のことはおいておいて、自分の好きなことに走るかになっているような気がする。

 難しい世の中。

 だからなお、真剣に生きる刑事たちや、障害を持っていてもまるで関係なく明るく生きる妻との人生が光って見えるドラマになっている。

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