パダムパダム 彼と彼女の心拍音  それぞれの選択

2013-04-26 10:00:00 | ドラマ/映画/ドキュメンタリー
 頑張ってるよ。どうにか起きたよ。最終回かと思ったら違ったぁーー。



 いくら考えもても判らない。だからあなたらしく決めて。
 ガンチルの家でジナはそう自分の気持ちを伝えて去った。
 
 母は泣いていた。
 病気で余命の少ないガンチル。お前は死ぬのを待ってるんだろ。だったら私と海に入って死のう。好きな女と別れたらなんだい、今度は出所を待っていた待っていた母親を苦しめるのか。ガンガン背中を叩き、母は悔しさをぶつけた。

 さっさと死ねばいい。
 放っておいても死は勝手にやってくる。
 これから息子との人生が送れるはずだった。嫁や孫に囲まれて…。それももう無理だ。

 盲導犬候補のテンニだけしっかり将来に向かっている。
 
 パク検事はガンチョルの逮捕状が破棄になった。チャングンは釈放になります。刑事の現行犯逮捕しても釈放してもですか?に、あとはオ・ヨンハクの証拠が最後の頼りになった。
 
 グクスは去ることを考えていた。ヒョスクは残念でしょうがない。私はここにいる理由にならないの?
 ジョンはアメリカへ行き、グクスまでいなくなったら叔母さんが寂しがる。
 グクスは言った。
 少しは男を見る目を養えよ。暴力を振るう男の次は突然変異の男か。

 携帯電話を選びに行くと、ジョンはいかないからいらないという。しかし、母は電話を買う。
 

 ガンチルは荷物の支度をしながら、そっぽを向いているグクスにたくさん稼いでアメリカに行け、それでジョンが勉強してなかったらぼこぼこにしろと言っていると、俺はここを出ると突然言い出した。

 ジョンは行かなきゃだめかとおばあちゃんに聞いていた。父さんもいなくなる。
 母は、ジョンが医者になるのを楽しみにしてここにいる。手元に置いておこうなんてダメなんだよ。
 ガンチルは病気で苦しむ姿を見せたくないんだ。
 ガンチルが元気なうちに正しいかは別にしてガンチルがしたいようにさせてやる。それが親にできることだ。
 必ず医者になって、ガンチルのような患者を治すんだよ。

 ジョンはどんなにしても涙が止まらない。


 ジョンはヒョスクの家に泊まり、送られた携帯電話をいじっていた。
 
 出発の朝、何度ジョンからメールが来ても見ないガンチル。
 ヨンチョルはジナの診療所にいることを決めらしい。
 ジナが荷造りしているのを見て使命感に突然燃えたらしい。

 去ろうとするガンチルの背中にお前は俺の友だちだ、幸せになれと声をかけた。
 
 ジョンはガンチルにメールをたくさん送ったけど返事は、1つだけだった。あっちの両親に迷惑をかけるな。ジョンはガンチルの息子ではなかったのだ。

 僕は行くとジョンが言い出した。
 勉強したいからなのか、薄情なのか、本当の両親に会いたいのか判らないけど…。

 それを聞いていたジナはあなたには2人の父親がいる。
 子どもは親を選べない、あなたに何の責任もない。
 いい関係を築いて。

 ガンチルさんは息子に恵まれたわね。
 
 グクスは「お母さん」とガンチルの母を呼び、荷づくりの世話をしてもらった。こまごまとしわにならないように入れる。着いたらすぐ出すんだよ。注意を怠らない。本当の母親のようだ。
 
 グクスに聞かれる。今日、刑務所に戻るのか?ガンチルはうんという。
 ヨンチルさんに会え。もう失望したくないとガンチルはいう。
 
 奇跡はない。
 一緒に奇跡を作りたいとグクスはいう。
 刑務所で半端物俺たちが出会った。
 それも何かの縁だろう。

 
 グクスは言う。ガンチルさんの生きる意味が自分の生きる意味だった。
 僕と一緒に奇跡を作り出して。
 なのに勝手に刑務所に帰ると言いだして…。

 ガンチルが望むのは、今、この瞬間が1番じゃないのか。それが望むことじゃないのか。
 涙ながらに聞きながら、ガンチルはまだ心が決まらない。
 ガンチョルから、金を振り込んだと、電話が来る。なにを焦ってるんだ、ガンチルはそっけなく言う。

 母の仕事を手伝いに行くが、邪魔扱いだ。
 だったら好きな女と別れるなというな。
 ジナにもう1度会え、なんでそんなに頑固なんだ。母に叱られ、

 ガンチルは、ガンチョルの顔を思い出した。

 母と暮らした日々を思い出した。

 まっとうに生きたことのない半端物の2人がまともに生きたかった、そう言ったグクスの言葉を思い出した。
 今、この瞬間に1番望むことをしろ。
 
 グクスの言葉が響いた。
 
 あなたらしく決めて。諦めたくなっても歯を食いしばってもう1度頑張って。
 ジナの声が甦った。
 
 ガンチルは、ジナの元に戻り、本当に俺と江原道(カンウォンド)で暮らすか? 
 そうしよう。
 
 ガンチルは、、ヨンハクに会うことにした。それを聞いた刑事は、じゃ、警備をつけようと言った。
 ジナと父とアン刑事は喜んだ。
 
 ジョンは送ってもらった空港でヒョスクに別れも付けず、去った。グクスは、抱きしめ、またねと言って、ジョンのあとを追った。
 しかし最後にジョンを迎えに来ていた男に託し、まともに従うのがばからしくなったといい、グクスは先に行けと空港を去った。
 ヨンチルに会ったガンチルは、証拠は期待してない。でも最後に人を信じたかったという。

 証拠のありかってなんだ?
 ヨンチルは携帯電話だ、最初に渡した写真だという。
 一体何のことだ、俺にはさっぱり…。

 昔、前からミノを刺した、すぐ後ろからもう1人が刺した、そして、自分の持っていたナイフを前から刺した男に握らせた。
 
 握らされたナイフを男は捨てた。ナイフを捨てた場所にある。

 ヨンチルは言った。俺の父親は弱い。放っておけなかった。
 俺を恨むなよ、あの頃は幼すぎたんだ。ヨンチルは言った。

 ガンチョルにガンチルはいかないと電話をした。そしてミノが殺された場所に証拠があると、告げた。
 ミノの兄さんチョン刑事に連絡する。

 それを聞き、ガンチョルは急いだ。
 
 ジナの父達がそれを追う。
 奴が出発しました、ガンチルは電話でジナの父に告げた。証拠の場所は知っているのか?
 しかし奴が先についても、問題ない。場所は俺とヨンチルしか知らないとガンチルは答えた。
 犯人を捕まえるのが先だ。、父はいう。
 ガンチルは、ジナと一緒に行くと告げた。
 これは報告です。そうするのがいいと思ったから…。

 ガンチョルはあの喧嘩の場所に行き、探す。
 自分が握っていたいたナイフ、それをガンチルに押しつけた。
 これか?見つけかけたとき、警察がやって来た。
 ガンチョルにもう逃げ場はない。
 ジナの父はその場所からナイフを出し、ガンチョルは言われた。
 もし、ガンチョルの父が裁判官でなければ、ミノの事件はあのとき終わっていた、と。
 ガンチルは、崩れ落ちた。ジナの父はそのガンチョルを蹴った。

 ミノを殺したのはガンチョルなんだ。俺は無実だ。訴えていたガンチルを思い出した。
 
 ジナとガンチルは家で巡り合った。

 ガンチルは、ジナを抱きしめ、希望を持たせてやることはできない。生きてやるとか、頑張るとか言えない。頑張ってみるけど、もしものときは静かに逝かせてくれ。
 俺がいなくなったときのことを考えろ。それでも平気なら、俺と江原道(カンウォンド)に行こう。

 ミノや多くの人がいる場所だ。きっといい場所だろう。

 ジナの気持ちは決まっていた―――。


 もうダメだ、起きていられない。眠ります☆


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