全てを見てしまったラヒをチェ・リは心配していた。ハソも同じだ。
でもジャシルを恨まないでくれという。やらなければ私たちがああなっていた。
死を受け入れるなら、受け入れるというチェ・リに、あなたや娘に会えなくなるのはつらいとハソは答える。
お前ならやったか?女ならやります。思うのというのでは雲泥の差だ。お前ならやらなかった。
ハソならできなかったろう。
ワン・ゲンの家臣は許すことができず、剣を向けるが、楽浪を作ったのはムヒュルから守るためだ。今もそれに変わりはない。ワン・ゲンが死者となりできないなら、私がするしなない。
「偽善者」
家臣は、チェ・リを呼んだ。王になりたければ言えばいいものを汚い手を使った、と。
チェ・リは言葉もなく去った。
ワン・ゲンの棺の所へ行くと、ジャシルがいた。
チェ・リは自分が殺された方が良かったという。お前とは縁を切る。その言葉にジャシルは大笑いをする。ラヒと別れられますか?ラヒはハソに育てさせるという言葉に、それを聞いたジャシルまでが「偽善者」と投げかけた。
私も王后になりたいと思ったことはある。でもあなたのためにやったのよ。あなたを愛しているからよ。
チェ・リには全て空しい言葉に聞こえたことだろう。
ハソはラヒにに粥を差しだし食べるように促すが、それを投げる。そしてまた柱に頭をぶつけ続ける。
ハソは静かに、大人の世界は複雑だから理解できないでしょう。
どうして、勝手に船に乗って来たの。叱りつけるが、ラヒが見たことは残酷するともいう。
でもこの世界は本当は美しいものなのよと、ラヒを抱きしめた。
本来なら、兄を失っていようとも、実の母のジャシルがすべきことだ。
それを変わってハソがしている。ジャシルならまるで受け付けない可能性も否定できないが…。
わが母が血の繋がった伯父を殺したのだから。6歳の頭に理解できるものではない。
ジャシルは絶対に別れないとチェ・リに言っていた。
チェ・リもも自分が王になり、平和な世の中を作りたいと思ったこともあったという。でもそれをすべて捨て、田舎にひっこみ平和な生活を望んだ。
でも判らなくなった。
こうなることを望んでいたのじゃないか。
誰かがこうしてくれることを望んでいたのじゃないか。
私もお前と同じ強欲な人間ではないかと判らなくなったという。
女の力を借りて王に成りあがった男として民に嘲笑を受けながら生きる。
大袈裟だとジャシルは言う。私とて一生兄を殺した女と言われながら生きる。我慢なさって。私はあなたが死ぬまで離れない。
でもそれはラヒのためよ。
ジャシルの去ろうとする後ろ姿に、もしチャミョンが生きていれば、後はチャミョンに継がせる。
しごくまっとうな意見だ。
でも、ジャシルは愛を望んでいる。愛を受けているのはハソだ。自分は得られても権力だけ。でも愛なんて長続きするものじゃないと自分に言い聞かせていた。
モ・ヘヤエは喪服に着替えてくれという侍女の手から喪服を払い落し、夫の遺体も見ていないのに、着れないという。そして、祭壇に向かっている幼いワン・ゲンの弟、ホルに「酒をのんでいるのか」と聞かれると、飲まなければ、正気が保てないと答えた。
そしてホルと剣を交える。ヤンエにはそれしか、今の自分を抑える方法がないのだろう。
ホルは押されて、倒れ込む。剣を取れ、そんなことでは当主にはなれない。ジャシルは敵だ。しかし、ホルは殺し合うことに嫌気がさした。平和に生きたいという。
ヘヤエは天を仰いだ。
高句麗では、ピュリナ族の首長である王后の父と、王后が食事をしていた。
王の呼ぶ音がする。しかし王后はこれから陛下と戦うのです。しっかりと食べてくださいという。
陛下の王もスジリョンに食事の世話をさせていたが、これからは5部族の年寄り達と戦うのです。しっかり食べてくださいと言っている。
お前のピュリナ族もその中に入っているのだぞと王が言っても、スジリョンは確かにそのために嫁ぎましたが、私は姉上と考えが違います。お姉様(王后は未だ部族の一員と考えているが)私は王のものですという。王は傑作な女だと笑った。
王は楽浪に攻め込みたい。しかしピュリナ族は兵は出さないという。では残りの4部族でた戦おうと言うが、他の部族も兵は出さないと言い出した。
王は、ピュリナ族の長を呼び、右大臣の地位を与えるという。しかし、それでは納得できない首長。王太子を家から出してほしいという。
王后はスジリョンが王に自分の部族より王を取ると言ったと聞き彼女の元へ行く。
実家は女にとって、最後の砦、スジリョンは最後の砦は息子です、と切り返す。
王太子を娘のメンルスに産ませてくれるのならピュリナ族は喜んで兵を出すと王にいう。
ジャシルはチソの差し出す、生卵15個を飲んでいた。これを飲むと毒が抜けるらしい。
そして、チソは明日はワンの出棺の予定だと告げる。そして約束を守ってほしいと切りだす。
いつか、ジャシルが王后になって宮に入るとき、私を女官長にして下さいという。
あれは貴族しかなれないはずだというジャシルに、チソは自分の身の上を話す。元々は百済の国の貴族だった。捕虜になって今の立場になった。
欲を出すといいことはないというが、こんな役に立つ侍女がいるかとチソも引かない。
負けたというより、弱みを握られているジャシルは女官長としてチソを認め、最初の仕事としてハソより先にチャミョンを見つけろという。
チャチャンスは明日の芸の順番を説明しているが、カメ回しをしろとある子にいうが、怖いから嫌だという。プクはやるという。空中芸には度胸が必要だというのが理由だ。
しかしヘンカイがいない。
ヘンカイは楽浪からきた侍女(自分の母の妹)に楽浪に行きたいと言っていた。しかし、間が悪い、今は誰も船に乗れないのと断っていた。
芸が始まった。ラヒを元気づけたい為の芸なのに、とうのラヒは表情1つ動かさない。遅れてきたジャシルもまた同じだ。
拍手すれば楽しいわよ、と無理やり自分の手と合わせ、ラヒに拍手をさせている。
それをプクが見て、いいなという。何か事情があって精神が不安定なんだって。それを聞いたヘンカイがそれのどこがいい?というが、優しいお母さんがいる。いつか見つけてやると言っても私たちをごみのように捨てた人たちよ。あの人たちとは違うわという。
剣投げがやってきた。円盤にくくりつけらえて、回され、それに剣を投げるのだ。
投げるのはチャチャンス、投げられるのはプク。その残酷性にハソが顔をしかめラヒを見ると笑っている。
止めさせて、怖がってるわというハソに、腕には自信があるとチャチャンスがいう。それにあの子は絶対に泣かない、プクです。
本当はチャミョンで自ら鳴いて助けを求めろと名付けたのに、皮肉な名前に変えられている。
ラヒが突然立ち上がり、チャチャンスから剣を取る。止めなさい、ハソは制止するが、何故です?この子は剣術を習っています。
チャチャンスも剣術と技芸は違うというが、ラヒが元気になるならいい。どうせいやしい子でしょ、という。
ハソがあまりの言葉に何かを言いかける前に、チャミョンが見つかれば、ラヒはどうでもいいでしょうと、言われる。
ヘンカイもいやしい身分でも妹だと反対する。ジャシルは差していたかんざしをミチュに投げる。そうするとありがとうございますとこちらはころっと態度が変わる。しかしチャチャンスは危ないという。ミチュは機嫌を損ねたら、殺されるかもしれない。剣術をしてるんでしょ。大丈夫よと夫を説得する。
ハソは娘の腕は確かだから、大さえ回さなければ…と最後の提案をする。チャミョン自身が大丈夫よ、お嬢様の病気が治るなら、平気だと言い出す。
台は回さずスタートする。1本目、足の間に辺り、プクは気丈にも大丈夫です、首だけは狙わないでくださいというと、ラヒの脳理にあの日、伯父を殺した母の姿が思い浮かんだ。
止めなさい。いうハソの脳理にはチャミョンをかんざしで刺したジャシルが思い出された。
そういう親子なのだ。
ラヒはわざとに首のあたりを狙った。大丈夫と一座の子どもたちが駆け寄る。
ハソは思わずラヒを平手で打つ。あなたを見損なったわ。そしてプクを抱く。肩辺りから血を流している。ハソは薬を塗るからと別室に連れていき、プクに服を脱ぎなさいという。
プクは嫌だという、見られたくないという。旦那様が戦場に行くとき持って行く高価な薬を塗ると侍女が言っても、断る。許してね、普段は優しい子なの。しかしプクはいくら病気でもしていいことと悪いことがある。ハソは腕に巻いていた高価なものを渡そうとするが、チャチャンスに渡してくれという。
ではと薬を差し出すといやしいものはもっと安い薬で治るとそれも受け取らない。
ハソは、行こうとする、プクに年を取ると相手の気持ちを考えなくなる。自尊心を傷つけてしまったわねと、せめてこれは受け取ってと、自分の髪に巻いていたリボンをプクの髪に巻いてやる。
あの団長があなたの父親なの?と聞くハソに、プクはここにいるのは、お米のために売られてきた子よ。邪魔だから捨てられた子なのと言い、飛び出す。
ラヒの髪をジャシルはといてやるが、櫛を投げ捨てられ、母上なんて嫌い。娘でいるのがいやだという。ジャシルもあなたには期待外れよ。いつまでも美しくならない。
じゃ、なんで私に執着するの?娘だからよ。お腹を痛めた子だからよ。
義母上だって優しいと、部屋を出るラヒを呼びとめるジャシル。じゃ、ハソに聞いてみなさい。
何故、私を殺そうとしたの?
嘘よ、信じないわ。
言い訳したらこう言いなさい。
1人だけを選べるとしたら、チャミョンと私とど知らを選ぶ、と。
チャミョンって誰?ハソに聞きなさい。
母上の言うことは信じないとラヒは走り去る。
馬鹿な子、いいながら、それでも産まれたとき、生命がけで助けた娘だ。ジャシルは愛しているのだ。
ユ・ホンを叔父に持つ皇帝は、今は漢族と朝鮮族の血が混ざった兄弟国のようなものだと言いながら、うまく、ワン・ゲンを始末したものだという。その内、お祝い致そうという。
チャチャンス夫妻はまた船がながれつかなかったと聞かれていた。とぼけるチャチャンスに、ミチュが教えたら何かいただけるので?と聞く。聞いているチソは知っているのかと聞くと、もらえるなら探してみようかと…と、誤魔化す。
チャチャンスは、何故、子どもを船に乗せたんですか?と長年の疑問をぶつけるが、チソは前もそれを聞いた人がいました。知らない方がいいです、と素っ気なく答える。
ヘンカイがプクを探し、技芸に怪我は付き物だと言うが、プクは考えたという。王女や王でもあんな真似は2度とさせない。剣術を習うわ、と走りだしていく。師匠を探すという。
帰りの船の中、プクが可哀想だわ、とハソは思っていた。チャミョンもあんな目にあっているのかしら?
幸せに暮らしていると信じましょうと侍女は励ますが、チャミョンが乗っていた船は?と聞くと時間がなかったので、他の人に頼みました。すぐに連絡が来るでしょうという。
そこへラヒが来た。船酔いは大丈夫かと聞くのを、チソから聞いたわ、昔私を殺そうとした?
答えて。私と娘のチャミョンが溺れているの。どちらしか助けられないとしたら、どうする?
嘘はつかないで、答えだけ欲しいという。
ハソはチャミョンだ、という。それを聞いてラヒは飛び出したが、そのあとに続くハその言葉は自分の娘だものチャミョンを助ける。そしてラヒと死ぬわと続ける。
しかし、この部分をラヒは知らない。
チャミョンを選んだということしかない。
どんなときでも理由まで聞かねばならないといういい例です。
私も個人的に肝に銘じたいことだ。
ラヒは泣くしかない。あのジャシルの、実の兄さえ殺す女の娘。頼っていた信じていた義母はチャミョンを選ぶという。
しかし勝手に船に乗るから悪いのだ。それがラヒの運命だったのだろう。
高句麗を作った朱蒙に聞いていた。メンルスは死を選ぶべきでしょうか。高句麗とピュリナ族を救う手はないのでしょうか。願っていた。
そのとき、王の言葉を思い出した。子どもが産めなくなったら、王后として抱いやる。ヤンドク、そばの侍女に月経を止める方法はあるかと聞いた。ヤンドクは月経がなければご懐妊は…というが、メンルスの頭の中では作戦はでき上っているようだった。
ピュリナ族が王太子を立てたいというのは、広まった話だ。答えは保留したと聞いていると家臣がいう。
あとは、ホドンだ。ピュリナ族の娘と結婚するのですか?いや、チェ・リの娘と結婚しろ、ワン・ゲンの弔問に行き、求婚するのだ。
楽浪にワン・ゲンの遺体が戻った。黒衣の大奥様、モ・ヤンエは開けろという。妻が夫に会うのを何故邪魔すると家臣を一括する。
その姿を見ると、更に怒りに火が付き、おのれ、ジャシル。仇を撃ちたいものは付いて来いとジャシルの元へ向かった―――。
でもジャシルを恨まないでくれという。やらなければ私たちがああなっていた。
死を受け入れるなら、受け入れるというチェ・リに、あなたや娘に会えなくなるのはつらいとハソは答える。
お前ならやったか?女ならやります。思うのというのでは雲泥の差だ。お前ならやらなかった。
ハソならできなかったろう。
ワン・ゲンの家臣は許すことができず、剣を向けるが、楽浪を作ったのはムヒュルから守るためだ。今もそれに変わりはない。ワン・ゲンが死者となりできないなら、私がするしなない。
「偽善者」
家臣は、チェ・リを呼んだ。王になりたければ言えばいいものを汚い手を使った、と。
チェ・リは言葉もなく去った。
ワン・ゲンの棺の所へ行くと、ジャシルがいた。
チェ・リは自分が殺された方が良かったという。お前とは縁を切る。その言葉にジャシルは大笑いをする。ラヒと別れられますか?ラヒはハソに育てさせるという言葉に、それを聞いたジャシルまでが「偽善者」と投げかけた。
私も王后になりたいと思ったことはある。でもあなたのためにやったのよ。あなたを愛しているからよ。
チェ・リには全て空しい言葉に聞こえたことだろう。
ハソはラヒにに粥を差しだし食べるように促すが、それを投げる。そしてまた柱に頭をぶつけ続ける。
ハソは静かに、大人の世界は複雑だから理解できないでしょう。
どうして、勝手に船に乗って来たの。叱りつけるが、ラヒが見たことは残酷するともいう。
でもこの世界は本当は美しいものなのよと、ラヒを抱きしめた。
本来なら、兄を失っていようとも、実の母のジャシルがすべきことだ。
それを変わってハソがしている。ジャシルならまるで受け付けない可能性も否定できないが…。
わが母が血の繋がった伯父を殺したのだから。6歳の頭に理解できるものではない。
ジャシルは絶対に別れないとチェ・リに言っていた。
チェ・リもも自分が王になり、平和な世の中を作りたいと思ったこともあったという。でもそれをすべて捨て、田舎にひっこみ平和な生活を望んだ。
でも判らなくなった。
こうなることを望んでいたのじゃないか。
誰かがこうしてくれることを望んでいたのじゃないか。
私もお前と同じ強欲な人間ではないかと判らなくなったという。
女の力を借りて王に成りあがった男として民に嘲笑を受けながら生きる。
大袈裟だとジャシルは言う。私とて一生兄を殺した女と言われながら生きる。我慢なさって。私はあなたが死ぬまで離れない。
でもそれはラヒのためよ。
ジャシルの去ろうとする後ろ姿に、もしチャミョンが生きていれば、後はチャミョンに継がせる。
しごくまっとうな意見だ。
でも、ジャシルは愛を望んでいる。愛を受けているのはハソだ。自分は得られても権力だけ。でも愛なんて長続きするものじゃないと自分に言い聞かせていた。
モ・ヘヤエは喪服に着替えてくれという侍女の手から喪服を払い落し、夫の遺体も見ていないのに、着れないという。そして、祭壇に向かっている幼いワン・ゲンの弟、ホルに「酒をのんでいるのか」と聞かれると、飲まなければ、正気が保てないと答えた。
そしてホルと剣を交える。ヤンエにはそれしか、今の自分を抑える方法がないのだろう。
ホルは押されて、倒れ込む。剣を取れ、そんなことでは当主にはなれない。ジャシルは敵だ。しかし、ホルは殺し合うことに嫌気がさした。平和に生きたいという。
ヘヤエは天を仰いだ。
高句麗では、ピュリナ族の首長である王后の父と、王后が食事をしていた。
王の呼ぶ音がする。しかし王后はこれから陛下と戦うのです。しっかりと食べてくださいという。
陛下の王もスジリョンに食事の世話をさせていたが、これからは5部族の年寄り達と戦うのです。しっかり食べてくださいと言っている。
お前のピュリナ族もその中に入っているのだぞと王が言っても、スジリョンは確かにそのために嫁ぎましたが、私は姉上と考えが違います。お姉様(王后は未だ部族の一員と考えているが)私は王のものですという。王は傑作な女だと笑った。
王は楽浪に攻め込みたい。しかしピュリナ族は兵は出さないという。では残りの4部族でた戦おうと言うが、他の部族も兵は出さないと言い出した。
王は、ピュリナ族の長を呼び、右大臣の地位を与えるという。しかし、それでは納得できない首長。王太子を家から出してほしいという。
王后はスジリョンが王に自分の部族より王を取ると言ったと聞き彼女の元へ行く。
実家は女にとって、最後の砦、スジリョンは最後の砦は息子です、と切り返す。
王太子を娘のメンルスに産ませてくれるのならピュリナ族は喜んで兵を出すと王にいう。
ジャシルはチソの差し出す、生卵15個を飲んでいた。これを飲むと毒が抜けるらしい。
そして、チソは明日はワンの出棺の予定だと告げる。そして約束を守ってほしいと切りだす。
いつか、ジャシルが王后になって宮に入るとき、私を女官長にして下さいという。
あれは貴族しかなれないはずだというジャシルに、チソは自分の身の上を話す。元々は百済の国の貴族だった。捕虜になって今の立場になった。
欲を出すといいことはないというが、こんな役に立つ侍女がいるかとチソも引かない。
負けたというより、弱みを握られているジャシルは女官長としてチソを認め、最初の仕事としてハソより先にチャミョンを見つけろという。
チャチャンスは明日の芸の順番を説明しているが、カメ回しをしろとある子にいうが、怖いから嫌だという。プクはやるという。空中芸には度胸が必要だというのが理由だ。
しかしヘンカイがいない。
ヘンカイは楽浪からきた侍女(自分の母の妹)に楽浪に行きたいと言っていた。しかし、間が悪い、今は誰も船に乗れないのと断っていた。
芸が始まった。ラヒを元気づけたい為の芸なのに、とうのラヒは表情1つ動かさない。遅れてきたジャシルもまた同じだ。
拍手すれば楽しいわよ、と無理やり自分の手と合わせ、ラヒに拍手をさせている。
それをプクが見て、いいなという。何か事情があって精神が不安定なんだって。それを聞いたヘンカイがそれのどこがいい?というが、優しいお母さんがいる。いつか見つけてやると言っても私たちをごみのように捨てた人たちよ。あの人たちとは違うわという。
剣投げがやってきた。円盤にくくりつけらえて、回され、それに剣を投げるのだ。
投げるのはチャチャンス、投げられるのはプク。その残酷性にハソが顔をしかめラヒを見ると笑っている。
止めさせて、怖がってるわというハソに、腕には自信があるとチャチャンスがいう。それにあの子は絶対に泣かない、プクです。
本当はチャミョンで自ら鳴いて助けを求めろと名付けたのに、皮肉な名前に変えられている。
ラヒが突然立ち上がり、チャチャンスから剣を取る。止めなさい、ハソは制止するが、何故です?この子は剣術を習っています。
チャチャンスも剣術と技芸は違うというが、ラヒが元気になるならいい。どうせいやしい子でしょ、という。
ハソがあまりの言葉に何かを言いかける前に、チャミョンが見つかれば、ラヒはどうでもいいでしょうと、言われる。
ヘンカイもいやしい身分でも妹だと反対する。ジャシルは差していたかんざしをミチュに投げる。そうするとありがとうございますとこちらはころっと態度が変わる。しかしチャチャンスは危ないという。ミチュは機嫌を損ねたら、殺されるかもしれない。剣術をしてるんでしょ。大丈夫よと夫を説得する。
ハソは娘の腕は確かだから、大さえ回さなければ…と最後の提案をする。チャミョン自身が大丈夫よ、お嬢様の病気が治るなら、平気だと言い出す。
台は回さずスタートする。1本目、足の間に辺り、プクは気丈にも大丈夫です、首だけは狙わないでくださいというと、ラヒの脳理にあの日、伯父を殺した母の姿が思い浮かんだ。
止めなさい。いうハソの脳理にはチャミョンをかんざしで刺したジャシルが思い出された。
そういう親子なのだ。
ラヒはわざとに首のあたりを狙った。大丈夫と一座の子どもたちが駆け寄る。
ハソは思わずラヒを平手で打つ。あなたを見損なったわ。そしてプクを抱く。肩辺りから血を流している。ハソは薬を塗るからと別室に連れていき、プクに服を脱ぎなさいという。
プクは嫌だという、見られたくないという。旦那様が戦場に行くとき持って行く高価な薬を塗ると侍女が言っても、断る。許してね、普段は優しい子なの。しかしプクはいくら病気でもしていいことと悪いことがある。ハソは腕に巻いていた高価なものを渡そうとするが、チャチャンスに渡してくれという。
ではと薬を差し出すといやしいものはもっと安い薬で治るとそれも受け取らない。
ハソは、行こうとする、プクに年を取ると相手の気持ちを考えなくなる。自尊心を傷つけてしまったわねと、せめてこれは受け取ってと、自分の髪に巻いていたリボンをプクの髪に巻いてやる。
あの団長があなたの父親なの?と聞くハソに、プクはここにいるのは、お米のために売られてきた子よ。邪魔だから捨てられた子なのと言い、飛び出す。
ラヒの髪をジャシルはといてやるが、櫛を投げ捨てられ、母上なんて嫌い。娘でいるのがいやだという。ジャシルもあなたには期待外れよ。いつまでも美しくならない。
じゃ、なんで私に執着するの?娘だからよ。お腹を痛めた子だからよ。
義母上だって優しいと、部屋を出るラヒを呼びとめるジャシル。じゃ、ハソに聞いてみなさい。
何故、私を殺そうとしたの?
嘘よ、信じないわ。
言い訳したらこう言いなさい。
1人だけを選べるとしたら、チャミョンと私とど知らを選ぶ、と。
チャミョンって誰?ハソに聞きなさい。
母上の言うことは信じないとラヒは走り去る。
馬鹿な子、いいながら、それでも産まれたとき、生命がけで助けた娘だ。ジャシルは愛しているのだ。
ユ・ホンを叔父に持つ皇帝は、今は漢族と朝鮮族の血が混ざった兄弟国のようなものだと言いながら、うまく、ワン・ゲンを始末したものだという。その内、お祝い致そうという。
チャチャンス夫妻はまた船がながれつかなかったと聞かれていた。とぼけるチャチャンスに、ミチュが教えたら何かいただけるので?と聞く。聞いているチソは知っているのかと聞くと、もらえるなら探してみようかと…と、誤魔化す。
チャチャンスは、何故、子どもを船に乗せたんですか?と長年の疑問をぶつけるが、チソは前もそれを聞いた人がいました。知らない方がいいです、と素っ気なく答える。
ヘンカイがプクを探し、技芸に怪我は付き物だと言うが、プクは考えたという。王女や王でもあんな真似は2度とさせない。剣術を習うわ、と走りだしていく。師匠を探すという。
帰りの船の中、プクが可哀想だわ、とハソは思っていた。チャミョンもあんな目にあっているのかしら?
幸せに暮らしていると信じましょうと侍女は励ますが、チャミョンが乗っていた船は?と聞くと時間がなかったので、他の人に頼みました。すぐに連絡が来るでしょうという。
そこへラヒが来た。船酔いは大丈夫かと聞くのを、チソから聞いたわ、昔私を殺そうとした?
答えて。私と娘のチャミョンが溺れているの。どちらしか助けられないとしたら、どうする?
嘘はつかないで、答えだけ欲しいという。
ハソはチャミョンだ、という。それを聞いてラヒは飛び出したが、そのあとに続くハその言葉は自分の娘だものチャミョンを助ける。そしてラヒと死ぬわと続ける。
しかし、この部分をラヒは知らない。
チャミョンを選んだということしかない。
どんなときでも理由まで聞かねばならないといういい例です。
私も個人的に肝に銘じたいことだ。
ラヒは泣くしかない。あのジャシルの、実の兄さえ殺す女の娘。頼っていた信じていた義母はチャミョンを選ぶという。
しかし勝手に船に乗るから悪いのだ。それがラヒの運命だったのだろう。
高句麗を作った朱蒙に聞いていた。メンルスは死を選ぶべきでしょうか。高句麗とピュリナ族を救う手はないのでしょうか。願っていた。
そのとき、王の言葉を思い出した。子どもが産めなくなったら、王后として抱いやる。ヤンドク、そばの侍女に月経を止める方法はあるかと聞いた。ヤンドクは月経がなければご懐妊は…というが、メンルスの頭の中では作戦はでき上っているようだった。
ピュリナ族が王太子を立てたいというのは、広まった話だ。答えは保留したと聞いていると家臣がいう。
あとは、ホドンだ。ピュリナ族の娘と結婚するのですか?いや、チェ・リの娘と結婚しろ、ワン・ゲンの弔問に行き、求婚するのだ。
楽浪にワン・ゲンの遺体が戻った。黒衣の大奥様、モ・ヤンエは開けろという。妻が夫に会うのを何故邪魔すると家臣を一括する。
その姿を見ると、更に怒りに火が付き、おのれ、ジャシル。仇を撃ちたいものは付いて来いとジャシルの元へ向かった―――。