以前現れた史上最多に殺しているシリアルキラー、フランクが再び現れた。
彼の元から、フランクに殺されるためさらわれたジェーンが自分は宇宙人に誘拐されたと思っていて、いつか彼が迎えにきてくれると思っていた。
そして彼と共に行ってしまうことで一旦は終わった。
ジェーンは彼を前にしても恐怖を現さなかった。むしろホッとした表情で彼を見た。
彼の欲しいものを与えられなかったからだとBAUは思った。
しかしギデオンが友人のサラを訪ねようとしているとき、街でジェーンを見かけた。彼女がいるということはフランクもいる。
フランクはジェーンを返さなければ、みんな殺してやると言っている。
みんなとは?
今までBAUが助けた女性たち…
ギデオンの友人・ラサは殺された。
殺さずはいられない。
しかしジェーンを渡すわけにもいかない。
ジェーンはしばらくはフランクと共にいて幸せだったが、その内、彼がおかしいと判って来る。ギデオンが言った通りだったと察し、逃げた。
けれど、それでもフランクは彼女を探していた。
何故そこまでこだわるのか…。
そしてフランクの名字が判ってくる。ブライドコフ?(Breitkopf )母親はシングルマザーで育てた。そして父は判らない。ジェーンの話から徐々にフランクが判って来る。
母は古代最古の職業、売春婦をして彼を育てた。
彼が待つ駅へ警官が配置され、BAUが向かう。そしてジェーンも…
ジェーンが19歳くらいのときにフランクは彼女に出会った。
それからあと見守ってきた。
彼女は彼の母に似ていた――――。
あんなに嫌がっていたジェーンもフランクを前にすると拒むことができない…。
さあ、どうする?
愛が判らない、愛せないフランク。
そんな男を愛してしまう女の存在。
お互いいろいろな育ちの上での傷がそうさせるらしいが…。
そういう産まれで、育ちって何?
どうしたら、そんな子どもが大人になるの?
ただ切ない。
愛せない…。
それは大き過ぎる問題だ。
母の愛が欲しかったから…だから、そうなったの?
親になるって本当に責任が重い。
1人の子どもの運命がこれだけ大きく狂い、他の人々にも害を及ぼす。
BAUがどうたら、こうたらというじだいではあるが、それより、1人の男がそんな風に狂って育ち、人生を壊すことの方が大きな問題だ。
ガルシアだけがいつも助け、だな。