今だけは…

2012-01-29 03:30:28 | 日記風
 物語を作っていると、ふとつか先生を思い出す。

 稽古場の先生。


 こんなときどうしたんだろう。

 不意に思いだす。


 見上げた後姿の背中。



 私が先生に追いつきたくてもそんなこと無理かもしれない。


 何十年もかかるかもしれない。




 今はもう泣けない。

 泣いてるときじゃないし。


 でも大きなな何かが心の中にどんとあって、それが重くて辛くて、泣いてしまいたくなる。


 そんなに簡単に気持ちは区切れるもんじゃない。


 自然の流れ中で自然に処理できるときを待つしかない。


 でもこんな深夜くらい、ふと思い出に浸らせて。


 朝になったら立ち直るから。


 それだけ強く焼き付いた、あの劇団の中の日々だったんだ。


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