喧嘩と言っても諺の話である。
友人のA氏と利川のT窯へ行った。
酒好きなA氏は早くソウルへ帰りたくて、登り窯(今はすべてガス窯)の炎口でどうも落ち着かない。
私は運転手のU君に合図してまだ午後三時なのに井戸端へ行って手を洗った。
大きな洗面器だったので、彼の手の横へ私の手をいれた。
突然、
「さぁ!吉松先生と喧嘩をしょうか!」と言う。
はてな…喧嘩?私は首をひねった。
「ハッハッハ…ウリナラの格言ヨ…同じ器で二人一緒に手を洗うと あとで喧嘩するヨ…と言われてるヨ」
A氏の眼はテレビのコメデアンのように悪戯っぽい。
「よしよし、今夜はフカ酒をおごるよ…あいつはフカみたいに興奮 させるからな…」
私逹は国道へでた。
ラッシュが始まっていた。
「U君!もっとスピード頼むヨ」
A氏は子供のように気がせいている。
「ハハハ…慌てる乞食はもらいが少ないぞ…」
私がからかうと、
「両班は尻から琵琶の音!…」A氏はすかさず答えた。
これはなにごともせかせか慌てる両班を揶揄した諺。
相変わらず両班きどりだ。
南大門あたりから渋滞がひどくなった。
ソウルでは渋滞緩和の策として自動車ナンバーを奇数日、偶数日と分けて乗り入れ指導をしたが、違反車は減らない。
「明洞まで歩いて十五分だ!ここで降りよう」ミスター琵琶はたまらず車を降りた。
結局、二十数分かかって目的の日式料理店に到着したが、なぜ日式にするのか理由は日本酒、しかもその店にヒレ酒があるからだった。
友人のA氏と利川のT窯へ行った。
酒好きなA氏は早くソウルへ帰りたくて、登り窯(今はすべてガス窯)の炎口でどうも落ち着かない。
私は運転手のU君に合図してまだ午後三時なのに井戸端へ行って手を洗った。
大きな洗面器だったので、彼の手の横へ私の手をいれた。
突然、
「さぁ!吉松先生と喧嘩をしょうか!」と言う。
はてな…喧嘩?私は首をひねった。
「ハッハッハ…ウリナラの格言ヨ…同じ器で二人一緒に手を洗うと あとで喧嘩するヨ…と言われてるヨ」
A氏の眼はテレビのコメデアンのように悪戯っぽい。
「よしよし、今夜はフカ酒をおごるよ…あいつはフカみたいに興奮 させるからな…」
私逹は国道へでた。
ラッシュが始まっていた。
「U君!もっとスピード頼むヨ」
A氏は子供のように気がせいている。
「ハハハ…慌てる乞食はもらいが少ないぞ…」
私がからかうと、
「両班は尻から琵琶の音!…」A氏はすかさず答えた。
これはなにごともせかせか慌てる両班を揶揄した諺。
相変わらず両班きどりだ。
南大門あたりから渋滞がひどくなった。
ソウルでは渋滞緩和の策として自動車ナンバーを奇数日、偶数日と分けて乗り入れ指導をしたが、違反車は減らない。
「明洞まで歩いて十五分だ!ここで降りよう」ミスター琵琶はたまらず車を降りた。
結局、二十数分かかって目的の日式料理店に到着したが、なぜ日式にするのか理由は日本酒、しかもその店にヒレ酒があるからだった。