別れは突然に

今日はお菓子ネタでも書こうかなと用意をしていました。
がしかし、夕方とてもショックなことがあったので急遽内容を変更します。
あ、タイトルから誰か亡くなったんじゃ？と勘違いされるかもしれませんが
そうではないのでご安心下さい。



一年間一緒に居た韓国人のYさん。
とある事情で３ヶ月に１回帰国されていました。
今年も１月11日、韓国に帰国され今日日本に戻る予定でした。

いつも帰ってきたらまず電話かメールがあるんですが、
今日は電話でした。
電話に出たのは社長。
社長が電話に出るなんてことはとても珍しいんですが、
何かを察知されたのかもしれません。

かすかに聞こえてくる言葉に耳を傾ける私と先輩。



「なんだって？入れないって？」



私と先輩は固まりました
いつかこんな日が来るかもしれないと、心のどこかにありました。
今まではそう不安でなかったのですが、今回すごく不安だったのは、
日本で申請したYさんの就労ビザが下りなかったこと…
その直後の入国だったので、もしかしたら厳しいんじゃないかと
みんな不安に思っていたのです。
それが現実になるなんて



Yさんは明日、韓国に戻ります。
実費です。
エア代すべてパーです。
それだけではありません。
Yさんは韓国にもありません。
ご両親は既に他界されています。
唯一の家族であるお兄さんとは絶縁状態らしいです。
そこに帰るのです。
たった一人で…。




今まで一緒に居た日々を思い出しながら、
悲しくて、淋しくて、ただただ涙を堪えるだけでした
そんな中で私たちに今出来ること、
それをやっていこうと言う結論に行き着きました。
いつになるか分からないけど、必ずYさんが戻ってこれると信じて


とりあえず私はメールをしました。
精一杯のガンバレメールを文字に乗せ、
温もりも添えて送信しました。
返事がすぐ返って来ました。




「ありがとうございます。
みなさんにご迷惑おかけしてすみません

私も、すごいシックです。」




ヘ
シック？
お、おしい
それを言うならショックやろーと笑ってしまいました
いえいえ笑うとこじゃなかったんですけどね
それがちょっと張り詰めた私のココロを解きほぐしてくれました。




今頃関空の暗い免税店付近(部屋などは用意されないらしい)で
先の見えない明日を何度も繰り返し思い浮かべてるのかな？
それとももう割り切って次やること考えてるかな？
寒くないかな？
お腹すいてないかな？
Yさんが今何してるか、いろいろ考えてしまいます


ただ想うことは、ここを乗り切って欲しい。
逃げないでまた日本に帰ってきて欲しい。
向き合うこと、守ること、今以上に理解して欲しい。
そして今より強くなったYさんと、また一緒に笑いあいたい、と言う事です。





別れは突然やってくる。


誰も止められないし、
誰も助けてあげられない。
だからこそこの現実と向き合って、
みんなでなんとか前に踏み出すしかないのかなと思います。



みなさんも後悔しないように、
いつ会えなくなるかも分からないから、
大事な人にはいつも100%の想いを伝えて生きて下さいね。