静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

わかたか釣り実習

2016年10月24日 14時29分17秒 | 実習

わかたかを使って、釣り実習に行ってきました。
海技試験が終了したせいか、生徒も明るく船酔いもほとんど?いなかったようです。

沿岸漁業の釣り漁師は、一般に竿を使わず、手で糸をたぐります。
生徒も、竿は使わず同じ仕掛けを使います。

で釣果はタチウオ2匹でした。
漁師もこのところ魚がいないと言ってたので、仕方ないか...
釣れた人は大喜び。
漁師の喜びの原点です。

【タチウオ】
針にかけるタイミングが難しくて、遊漁者にも人気があるのがタチウオです。
駿河湾内にはたくさんいます。
漢字では「太刀魚」ですが、名前のとおり銀色に光って刀みたいな魚です。
表面の銀粉は、マニュキアに使われていたそうです。
骨の付き方が独特で、刺身にするにはコツがいます。

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福一漁業訪問

2016年10月21日 14時34分34秒 | 研修・見学

6月に福一漁業の「なんばん記念館」を見学しました。
今回は別の目的。
福一漁業は5隻の海外まき網漁船(海まき)を所有しています。
今回は海まきがどの様な漁業か、ビデオや講義を行っていただきました。

ビデオでは、実際にどうやって魚を漁獲するのか、一連の作業を見せてもらいました。

またホワイトボードを使って海まき船の構造を教えていただきました。


福一漁業の海まき船は日本では珍しいヘリコプター搭載船もあって、その説明もありました。
http://www.fukuichi-world.jp/service/fed/index.html

現場を見ることが難しい遠洋漁業。今回の訪問は大変勉強になりました。

【海まき船と海技士資格】
海まき船はカツオ一本釣り船やマグロはえ縄船より大型です。
このため、船長や機関長になるには、さらに上級の海技士資格が必要になります。
今回の訪問では「海技士資格は入社後に取得すれば良い」とのお話がありました。
資格があっても、すぐ辞めてしまうようでは会社も困ります。
漁船生活に対応して、長く仕事をできることが最重要ということだと思います。

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統計からみる水産業

2016年10月20日 14時04分09秒 | 研修・見学

「卒業生は今」を更新しました。
遠洋カツオ一本釣に乗る2人です。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/sotugyosei.html

来週、さば祭りの後に開催する学園の説明会も申し込みが来ています。
参加希望者は、忘れずにお申し込みください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/donichikengakukai.html

さて、関東農政局静岡支局の方をお招きして、
http://www.maff.go.jp/kanto/chiikinet/shizuoka/
静岡県の水産業について統計的にみた話をしていただきました。

かつて世界一だった日本の漁業生産(水揚げ)も現在7位であることに始まり、漁業就業者や漁業種別の水揚げ量など、盛りだくさんの内容を図表で分かりやすく説明していただきました。

興味深かったのは、漁師のリタイアは全国で見ると45歳から始まるのに、静岡県では55歳以上で始まること。60歳前にリタイアするのは、廃業などが原因らしいので静岡県の漁業は経営が安定しているのでしょうか?

漁業など水産業の動向は、水産庁の水産白書でご覧いただけます。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/

【漁業の未来】
漁業生産は平成元年ころをピークに減少、いまではピーク時の半分以下です。
では近い将来、漁業はなくなってしまうのでしょうか?
決してそんなことはないと思います。
国土の狭い日本で、漁業による食糧確保は絶対に必要です。
しかし、機械化が進むと漁業者数は減少が続くかも知れません。
漁師に求めれる資質も変わります。
学園では時代の変化に対応出来る人材を輩出していきたいと思います。

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水技研職員の授業 第5回

2016年10月19日 15時43分49秒 | 研修・見学

水技研職員による授業の5回目です。
今回は海藻研究のエキスパートが来てくれました。
今は深層水科でサガラメなどを作っていますが、昨年までは下田市にある伊豆分場で毎日のように潜水調査をして海藻やアワビの調査をしていました。

今回は「海藻と海草の違い」や、藻場の役割、磯焼けについて説明してくれました。

生徒からは
「海藻は水深どのくらいまで生えているのか」
「食害魚のアイゴを食べないのか」
などの質問がありました。

【磯焼け】
藻場が消失する磯焼け。
伊豆ではカジメなどの大型海藻が枯れて、茎だけ残った姿が山火事の後のように見えることから磯焼けと呼んでいました。
今では藻場が無くなることを全国的に磯焼けと呼んでいます。
自然現象で無くなった藻場を人為的に回復するのは大変です。
静岡県は磯焼け対策では最先端の研究を行っていて、カジメやホンダワラ類の藻場回復で実績を上げています。
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/izu/0005/12isoyake.html
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-430/sub3.html

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機関専攻...誰もいません

2016年10月18日 14時11分54秒 | 学園紹介

今年の機関専攻は5人です。
現在、1名が病欠。残りの4人は今日まで海技士試験を受験です。
と言う訳で、機関専攻の教室は無人の状態です。


もちろん、明日からは機関科も授業再開です。

航海専攻は受験していない生徒が通常授業でした。

分からないところは、生徒同士でも教え合います。

【モテモテの機関員】
今年の機関専攻は希望者が少なく少人数になってしまいました。
しかし、就職する上では機関専攻が有利です。
理由は機関員の不足。
カツオ船、マグロ船、海まき、全部同じです。
「今年の募集は機関だけ」
と言う船も多々あります。

機関員が大変な面もあります。
仕事面では、帰港して水揚げしてもエンジンのメンテがあります。
海技士資格を取る際も、エンジン以外の冷凍機、発電機などの知識が必要です。

工業高校から学園に来る人は少ないですが、機関専攻では授業の理解が早いそうです。
普通高校でも機械が好きな人。学園に来て船のエンジニアを目指しませんか?

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