静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

寮の部屋割り

2017年03月29日 13時58分16秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業高等学園、園長の青木です。

4月から48期生を迎え、新しい集団生活が始まります。
寮はもちろん相部屋です。

私も寮生活の経験があります。
中学は4人部屋。大学は3人部屋でした。

就職後の漁船は多くが二人部屋です。
乗船実習を行う水産高校の実習船は4人部屋。
学園の寮生活は、漁船生活に慣れるためにあります。
一部屋当たりの人数は少ない方が快適かと言うと、実際にはそんなこともありません。

48期生の部屋割りを検討中ですが、基本は3人部屋で、一つの部屋が4人です。
ストレスのかかる入学当初。
どうすればスムーズに学園生活に慣れることができるか、部屋割りに頭をひねっています。
たかが部屋割り、されど部屋割りです。

さて、午後から、卒業した47期生の一人が「補習」に来ました。
焼津のさば船に就職しますが、先輩船員から漁具の作り方などを「学園で教わってこい」と言われたそうです。
実習担当の先生が、予定していた旅行を取りやめて対応しています。
(おかげで、破産した某旅行会社の被害者にならずに済んだとの話も?)

先生は教えながら、焼津みなとまつりに使う網修繕の展示品を作っています。

漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【集団での自分の役割】
大型漁船では20~30人の船員がいます。
学園を卒業したら、その一人となるわけです。
いくら学園で訓練しても、ベテラン船員と同じ動きはできません。
周りも、同じ働きができるとは思っていません。
それでも、一人前の仕事が出来ない分を補える気遣いができれば、周りの評価が違ってきます。
新人は新人なりにできることがあるのです。
それを進んでやることができれば、大事な仲間として認められる訳です。

 園長のつぶやき
漁師を辞める原因の一つに、他の船員とコミュニケーションが取れないことがあります。
実際には、これが主要な原因と言っても良いくらいです。
ですから、寮でいろいろな年齢の生徒が仲良く暮らすことは、とても重要なことなのです。
しかし、先週訪問した宮崎県高等水産研修所では、これが辞める原因とは認識されていませんでした。
むしろ、給料が安くて辞めるようです。
学園の卒業生で、給料が安いからと言って辞める話はほとんどありません。
就職する漁業が違うからなんでしょうね。

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