漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。
ホームページをリニューアルしました!
スマートフォン対応です。
リンク切れなどバグあり、まだまだ手直しが必要ですが、スマホからも見やすくなりましたよ!
さて、先週からスタートした水産技術研究所の研究員による講義の第2弾です。
今回も20代の若手研究員です。
担当してるシラスの話しをしてくれました。
シラスと言っても、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシがあること。
それぞれの獲れる時期が違うこと。
静岡県でどの様に水揚げされているのか。
などなどを、分かりやすくお話ししてくれました。
生徒が見ているのは、シラスの標本です。違いがわかったかな?
漁師.jpにお知らせを出しましたが、6月は17,18日に説明会を行います。
また、8月19,20日はオープンキャンパスも行います。
今年は週末開催で、より参加しやすくしました。授業体験もできますよ!
詳細は、来週中にホームページでご案内します。
学園についてのお問い合わせ先
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
【静岡県の水産技師】
静岡県で私のような水産技師は約60人です。
静岡県職員でもマイノリティです。
そのうち約40人が研究所ですが、うち10人は水産業改良普及員として行政の仕事に就いています。
そして17人が県庁。残り2名が学園になります。
静岡県の水産業の規模からすると、水産技師は少ないです。
良く言えば、少数精鋭でがんばっています。
ほとんどが大学の水産学部出身で、生物系を学んできた人が多いので
「静岡県版さかなクン」
が何人もいます。
園長のつぶやき
先日のブログで温水利用研究センターの見学をご紹介しました。
ここでは、放流用の稚魚を生産しています。
魚は、すごい数の卵を産みます。タラコや数の子の一粒、一粒が卵ですよ。
しかーし!
産み出された直後に、ほとんどが他の魚の餌になるなどで死にます。
我々は初期減耗って呼んでいます。
運良く孵化(ふか)できた赤ちゃんも、目の前に餌があるとは限りません。
敵から逃げる遊泳力もありません。
幸運に恵まれた、ほんの数匹が生き残ります。
一方、人間は多くの場合、一人の赤ちゃんを産んで、母乳を与えて育てます。
それでも昔は死亡する乳児が多かったですが、通常の食事ができるようになった後は死亡率がぐっと下がります。
魚の場合も、ある程度の大きさになると死亡率が急激に下がります。マダイで6cmくらいです。
これが放流サイズです。
死亡率の高い時期を、人間の手で守ってあげる訳です。
産まれた卵のすべてが育つわけではありませんが、それでも自然界よりはるかに多い稚魚が育ちます。
さて、漁師の卵のみなさん。
漁師としてやっていくためには、自分の力で生き残る必要があります。
残念ですが、最初に多くが脱落します。初期減耗です。
学園では、漁師の卵を放流サイズまで育てます。
だから、学園の卒業生は辞める人が少ないのです。
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