静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

平成30年度(第49期生)をふり返って 12

2019年04月04日 09時55分49秒 | 実習

遠洋航海実習は省いて、三学期のお話し。
学期開けすぐにあるのが小型船舶操縦士講習です。
この免許があれば19トン以下の船が操船可能です。
1月の寒い時期ですが、船を使う実習はみんな楽しくやっています。



小型船舶操縦士講習は全国各地で行われています。
三日ほどの講習で免許が取れるので、クルマの運転面距離も簡単です。
海技士の講習が2~3ヶ月かかるのと比べてもお手軽です。

でも、海の上には道路も、信号もありません。
安全に航海するには免許だけでなく、経験と技術が必要です。

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
今年度の見学会の日程をご紹介しています。

 園長のつぶやき
海技士の免許は簡単に取れません。
学園でがんばって勉強して、四級あるいは三級の筆記試験に合格。
それで終わりではなくて、3年後に口述(面接)試験を受けなくてはなりません。

これが水産高校の専攻科を卒業すると違います。
高校の3年と専攻科の2年、計5年が必要ですが、卒業時にいきなり口述試験を受験できます。
合格すれば、就職時に免許持ちなんです。しかも三級です。

うらやましいですね。

しかし、海技士免許があっても、しょせん半人前。
一番下っ端です。
ここで学園の卒業生はどう思うでしょう?
「よし、3年のうちに仕事を覚えて、口述試験も合格する
 そして、役職(一等航海士、機関士など)になろう!」
という意欲となるんですね。

これが、はじめから免許持ちだとモチベーション(意欲)がでないんですよ。
逆に免許持ちで給料が高かったりすると、周りからのやっかみもあります。
それがプレッシャーで仕事が続かなかったり...

学園の在学中に海技士資格がとれないのは残念です。
でも、一流の漁師を目指すなら些細(ささい)なことだとも思います。
一番大事なのは仕事に立ち向かう気持ちですから。

コメント
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