しらす船曳網漁業組合のご厚意で、静岡市は用宗のシラス漁を見学させていただきました。用宗漁港は学園からはクルマで約20分です。
実は天候不順で実施が1日延びたのですが、この日も晴天の予報と違い、曇り空。
前日までの雨で、シラスが獲れるか心配でしたが...
5班に分かれて、別の漁船に乗せていただきました。
ブリッジ内で、計器の説明や、魚探に現れるシラスの群れも教えてもらいました。
網の投入から、網を引き上げ、魚箱に入れて氷で冷やすところまで、つぶさに見学できました。
漁師さんから「食べてみな」と言っていただき、獲れたてのシラスを堪能。
生徒たちの表情から、どんな味がしたかは伝わると思います。この味が楽しめるが漁師の醍醐味です。
市場に水揚げするまで見学です。
漁協に戻ると、しらす船曳網漁業組合の斉藤組合長さんがシラス漁の就業説明をしてくれました。就業時間、休暇など詳しく教えていただきました。
昼食を挟んで、「まるかい」さんでシラス加工の見学をしました。
副社長さんから県のシラス漁や、釜揚げ加工の話をしてもらいました。
そのあと、加工場も見せていただきましたが、あいにく教務職員が入れなかったので写真がご紹介できません...
漁業の現場は、参考になりますし、得るところが大きいと思います。しらす船曳組合の皆様、まるかいさん、お世話になりました。
遠洋漁業の現場にも連れて行きたいですが、さすがに簡単にはできません。遠洋漁業は別の醍醐味や楽しさ、そして苦労があります。11月の遠洋航海実習で、その一端を知ってもらいます。
【静岡県のシラス漁】
静岡県はシラスの水揚げも全国トップクラスです。
静岡市から浜松市に掛けての、県の中西部域では沿岸漁業の主役です。
シラス漁は県の中西部では2船びき、東部では1船びきになります。
1船びきでは、シラスを見つけるとカーテンのように網をまきます。
こんな感じですが、1船でやります。(まき網の説明図ですが、イメージは伝わるかと...)
一方、2船びきはこんな感じ。
2船びきの方がたくさん獲れます。上にある写真でも、船が並んでいるのがわかると思いますが、用宗は2船びきです。
さらに、用宗では別の運搬船があり、獲れたシラスをすぐに市場に運びます。
1船びきでは、網を引っ張らないので痛にみくく、質の良いシラスが漁獲できます。
漁獲量が少ないので、自分で釜揚げ加工や販売をして利益を上げます。
用宗漁港と田子の浦港では、漁協直営のシラス丼の店があります。
新鮮がシラスを味わいたい方にお勧めします。
用宗漁港 どんぶりハウス
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/guide/donburi.html
田子の浦港 田子の浦漁協食堂
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/guide/gtagonoura.html