静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

人口の将来予測とこれからの水産業

2013年01月11日 09時36分23秒 | 所感
今年の1月1日の新聞記事を見ますと、静岡新聞、水産経済新聞ともに人口予測に関連した記事を掲載しています。
静岡新聞では、人口の自然減が21万人/年で減少幅は、過去最高になったと報じ、少子高齢化が一段と加速するとしています。
また、水産経済新聞では、65歳以上は約20年で25%増となり、生鮮品が減少、調理食品の増加を予測しています。

この人口減少の原因は、東京の出生率が全国最下位であるように都市部で子供を安心して育てられる環境でなくなり、
その一方で、地方から子育て世代の若い人達が都市部に流れているからと考えます。
このままですと、都市部でも地方でも高齢化がますます進み、少子化社会になっていくものと思います。

昨年10月25日(木)に、東京大学大学院経済研究科教授 伊藤元重氏の講演「世界経済の動向と日本の課題」を聴きました。
この講演の中で、伊藤教授は、特に農業について以下のように述べていました。
 「都市部への人口流入はこれからも続き、地方の人口減は続く。」
 「特に農業は後継者難となるだろうが、逆に、大規模農業へ転換できるチャンスでもある。」

農業と同様に、水産業でも協業化による規模拡大や組織強化が、ますます重要になってくるのではないでしょうか。
それにしても、都市部でも地方でも少子高齢化で、子供や老人が安心して暮らせない将来を想像したくありません。
漁業後継者の安定的な確保と育成は、地方の経済が豊かになるために、大切な施策と考えます。


コメント
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