2024/2/15付ブログ記事「旭川~帯広間の都市間バスが鉄道廃止代替バスにもなります」の続報です。
この都市間バス以外の廃止代替バスに関する詳細が、地元南富良野町の広報2月号に掲載されています。
現在JR北海道が運行している東鹿越~新得間の鉄道代行バスの運行内容は全く引き継がれず、地元バス会社の既存路線の延長および町営バスの実需に合った路線新設で対応します。
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1.ふらのバス西達布線を幾寅駅まで延長
ふらのバス西達布線は富良野~山部間においてJR根室線と並行していますが、以南は国道38号がJRのルートと大きく離れており、さらに富良野市の東南端の西達布までしか行きません。これをそのまま国道経由で南富良野町内まで延長し、1往復増発して1日6往復とします。富良野駅~幾寅駅間の所要時間は1時間強です。
車両は、リフト付きの50人乗り観光バスタイプという豪華版になります。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/966973/
2.南富良野町営バス「金山・富良野線」を新設(廃止1か月前の2024/3/1から試験運行)
南富良野町西部のJR金山駅周辺には集落が残っていますが、上記路線は経由しません。
ただ、もともと占冠村営バスが占冠村内(占冠駅や役場など)~金山駅~富良野駅~富良野協会病院間で1日3往復運行しており、
これに加えて南富良野町営バスが「金山コミュニティセンター~金山駅~富良野駅~富良野協会病院」の路線を新設し、金山地区~富良野市街地間は都合6往復となります。但し、いずれも富良野市内相互間の利用はできません。
3.南富良野町営バス「森林公園・トマム線」を新設(廃止1か月前の2024/3/1から試験運行)
既存の占冠村営バストマム線(占冠村内~トマム駅~落合駅前~幾寅駅前間)に加え、南富良野町営バスがトマム駅~落合駅前~幾寅駅前~東鹿越駅付近~森林公園<かなやま湖北岸の保養センター前>の路線を新設し、1日3往復運行します。
JR根室線廃止後の南富良野町内の公共交通体系案は、2023/5の時点で町の公式サイトで公開されており、
ほぼこの案通りに実行されるようです。
金山地区~幾寅<南富良野町の中心集落>相互間の利用は、従来からあるデマンド交通で確保されます。一方、落合~新得間の利用は旭川~帯広間の都市間バス「ノースライナー」の落合バス停新設のみでの対応となるわけですね。
<2/28追記>
JR北海道は、このブログ記事を公開した5日後に本件に関するリリースを出しています。
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240222_KO_Nemuro_Furano_Shintoku.pdf
占冠村営バスの村内~富良野線と南富良野町営バスの金山・富良野線は金山駅~山部駅~富良野駅間で並行しますが、富良野市内相互間(例:山部駅~富良野駅間)の乗車は前者が今回解禁されるのに対し後者はNGだそうです。