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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

津~中部空港の高速船の最新状況(2023/10/1から運賃18%値上げなど)

2023-09-30 22:42:14 | 船舶・航路関連

関連ブログ記事・・・2023/8/19付「津~中部空港の高速船と伊勢神宮を連絡するバスが2023/9/30限り休止

2023/9/30にその最終便に乗車してきました(報告は後日予定)が、その前に乗船した「津エアポートライン」の最新情報を先に報告します。

セントレア側ののりばに行って初めて知ったのですが、2023/10/1から運賃を片道2520円から2980円に値上げするとのこと。

https://www.tsu-airportline.co.jp/news/news-10076/

実施の僅か9日前に情報を公開するというのは鉄道やバスでは考えられませんが・・・ メディアの報道はまさに前日の9月30日になってからです。

https://www.chunichi.co.jp/article/779372

https://www.asahi.com/articles/ASR9Y75XBR9YONFB004.html

セントレア側の津エアポートラインのターミナルの建物に隣接する更地は、2006~09年の僅か3年間のみ就航していた「松阪高速船」のターミナルの建物があった場所です。松阪高速船の撤退後しばらくは空き家状態でしたが、他に新航路が就航する予定もないため解体されたようですね。

「伊勢方面のお得な切符」とは、津エアポートラインの乗船券と伊勢方面の連絡バスの乗車券がセットになった割引きっぷです。前に並んでいた方がこれを購入していたので初めてその存在を認識しました。伊勢市内<内宮前・外宮前・伊勢市駅前>までの場合、バラバラに買うと4120円のところ、3400円となります。もちろん、2023/9/30が最終発売日です。

インバウンド向けに「忍者高速船」という愛称をつけています。

船内にあった掲示。両備グループ共通の社員向けのものが、何故かお客様から見えるところに貼られています。「左手にソロバン」とはなかなかの表現ですね。

 

 

 

 


Suica・ICOCAなどが使えるマイナーなバス事業者の解説(その4)

2023-09-30 00:04:34 | 交通系ICカード

その1はこちら その2はこちら その3はこちら

JR東日本の公開情報(Suicaが利用可能な事業者の一覧表など)はこちら

名古屋市交通局から北陸鉄道株式会社までの7事業者は、manacaのシステムを導入しています。

北陸鉄道グループの一般路線バスは2023/8/24付ブログ記事「金沢市内のバスICカードの共通化はついに実現せず、一方で独自ICカードは県内全域へ」で書いたように現時点で独自のICカード「ICa」以外の交通系ICカードは使えず、今後もサービス開始の予定はありませんが、首都圏など全国相互利用対象交通系ICカードが当たり前になっている地域からの観光客をターゲットにした「城下まち金沢周遊バス」のみは2022/10/17からサービス開始されており(2022/10/18付ブログ記事参照)、名鉄グループに属するということでmanacaのシステムを借りているためにここに名を連ねています。

このうち、「7.豊栄交通」「8.オーワ」は、路線バス事業者としては知名度があまりないので、こちらで解説の対象とします。

豊栄交通は豊田市に本社をおく貸切バス・送迎バス・タクシーがメインの事業者で、Wikipediaの記述によればトヨタグループではないものの関係が深く、トヨタ関連企業の従業員送迎バスや役員車の運行管理を手掛けているとのこと。オーワは岡崎市に本社を置くタクシー・貸切バスがメインの事業者で、同社の大型観光バスは関西の観光地でもよく見かけます。

両社は名鉄バスとともに豊田市のコミュニティバス「おいでんバス」の運行を受託しており、利用者の利便を図る意味で実際の運行事業者を問わずいずれの路線でもmanacaをはじめとする全国相互利用対象交通系ICカードを使えるようにしているため、ここに名を連ねています。

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京都市交通局から名阪近鉄バス株式会社までの42事業者は、PiTaPaのシステムを導入しています。基本的に近畿地方<含三重県>および岡山県の事業者ですが、しずてつジャストラインは静岡鉄道<電車>ともどもPiTaPa陣営です(そうなった理由は不明ですが)。名阪近鉄バスの一般路線は岐阜県内のみですが、当ブログで何回か触れたように、三重交通グループの一員のためPiTaPaを導入しています。

PiTaPa陣営の中にもマイナーなバス事業者がありますが、いずれも大手バス事業者の系列なので解説は省略します。

 エヌシーバス株式会社・・・奈良交通グループ

 三重急行自動車株式会社、八風バス株式会社・・・三重交通グループ

(つづく)


南海バス系のICカード乗継割引制度は2023/10/31限り終了

2023-09-29 22:19:37 | 交通系ICカード

2023/9/13付ブログ記事「高野山上や橋本市内の路線バスが2023/10/1から値上げ」の最後で、

>また、気になる内容としては、「2023 年 11 月より、なっち(昼割)の適用時間帯の見直し、IC カードによる乗継割引サービスの廃止を予定しております。改めてホームページ等でお知らせいたします。」の文言があることですね・・・ 「なっち」は親会社の南海バスが導入した独自ICカードなので、南海りんかんバスのみならず南海バス・南海ウイングバスでも同様の措置が取られる可能性があります。

と書きましたが、このうち「ICカードによる乗継割引サービスの廃止」(「なっち」に限らず、全国相互利用対象交通系ICカードでの利用時にも適用されていた)が、2023/9/29付で南海バス公式サイトで案内されました。

https://www.nankaibus.jp/info/65255/

「南海バス・南海ウイングバス・南海りんかんバス・阪堺電気軌道のいずれかを乗り継ぎ、2時間以内に精算した場合、大人50円・小児20円を割引くサービス」を2023/10/31限り終了するとのこと。

阪堺電気軌道公式サイトでも同時に告知されています。

https://www.hankai.co.jp/_wp/wp-content/uploads/2023/09/nankaibus_noritugiwaribikisyuryo.pdf

堺市中心部の場合、「阪堺電車が南北に走り、南海バスの路線が主に東西に走る」という路線形態のため、両者の乗継割引は重宝されていたものと思われますが、昨今の経営事情では致し方ないのでしょう。

さて、このブログを書いている時点の南海バス公式サイトでは、もう1つの「なっち(昼割)の適用時間帯の見直し」は案内されていませんが、果たして・・・

 

なお、南海バスからの告知には「ICカード・磁気カードで・・・」と記載されていますが、この「磁気カード」は、2016/10/31を以て発売終了となったバス専用の磁気カード「なんかいバスカード」のことです。まだバスに乗車時の使用は停止されていません。阪堺電車はもともとバスカードの利用対象外です。 

https://www.nankaibus.jp/rosen/ticket/nankaicard/


国道24号城陽井手木津川バイパスは進捗率5~6%程度(2023/3時点)

2023-09-29 19:16:56 | 城陽井手木津川バイパス

2023/9/25付ブログ記事「国道24号城陽井手木津川バイパスが事業評価の対象になります

「近畿地方整備局事業評価監視委員会(令和5年度第2回)」の評価に関する資料は、委員会の開催2日後に公開されました。

国道24号城陽井手木津川バイパスの資料はこちら

資料の2ページ目に以下のように記載されています。特段のセレモニーもなく工事が始動しています。

全体事業費 300億円
事 業 化 平成31年度
都市計画決定 平成31年2月
用地着手 令和2年度
工事着手 令和4年度
事業進捗率 約5%(令和5年3月末現在)
用地取得率 約6%(面積ベース、令和5年3月末現在)

そして、12ページ目の「4.事業進捗の見込みの視点」によれば、

・令和5年度の事業内容は、 道路設計、用地調査、用地買収、改良工、橋梁下部工

・事業進捗上の課題は、「用地交渉に時間を要しており、引き続き用地取得に向け更なる協議が必要」なこと

・実際に現地で工事が行われているのは井手町役場付近より北側のみで、以南は調査設計段階

とのことです。

なお、木津川市は城陽井手木津川バイパスと国道163号の交差部(つまり木津川の橋のたもと)に道の駅の機能を含むにぎわい拠点施設の整備を計画しており、2022年度にその設計検討業務が行われました。

https://www.constnews.com/?p=125099

https://www.city.kizugawa.lg.jp/index.cfm/9,52163,c,html/52163/20220502-160733.pdf

https://www.city.kizugawa.lg.jp/index.cfm/9,52163,c,html/52163/20220510-092832.pdf

にぎわい拠点施設の基本構想案は既にまとめられており、今夏に市在住者・在勤者・在学者対象にパブリックコメントを募集し4件の意見がありましたが、

https://www.city.kizugawa.lg.jp/index.cfm/10,59062,56,215,html

このブログ記事を書いている時点でその基本構想案は木津川市公式サイト上では公開されていません。段取りとしては、「パブリックコメントの一部を反映させて基本構想を固め、2024年度以降に基本計画を策定」のようですが。

https://www.kentsu.co.jp/webnews/view.asp?cd=230705700012&pub=1

また、井手町役場は2023/7/18にバイパス予定地近くの新庁舎に移転しています。旧庁舎はJR玉水駅南西側の国道24号沿い(GoogleMapで「井手町保健医療課」と書かれているあたり)にありました。

https://www.town.ide.kyoto.jp/soshiki/soumu/oshirase/4290.html

https://www.town.ide.kyoto.jp/material/files/group/21/shinchousha_pamphlet2.pdf

 


Suica・ICOCAなどが使えるマイナーなバス事業者の解説(その3)

2023-09-29 00:07:51 | 交通系ICカード

その1はこちら その2はこちら JR東日本の公開情報はこちら

公開情報(一覧表)の「岩手県交通株式会社」から「弘南バス株式会社」までの24事業者がJR東日本の地域連携ICカードを導入した事業者に相当し、その中でサービス開始順に並んています。

こちらでは、22番目と23番目を取り上げます。

6.宇都宮市コミュニティタクシー運行事業者

宇都宮市では、日常生活に必要な施設である病院や商業施設、地区市民センターなどを巡る公共交通(地域内交通)をつくる地域住民の活動を支援しており、このブログを書いている時点で14地区で運行中です。運行計画は市と地域住民が協力して立案し、実際に運行業務を担うのはタクシー会社です。

14地区中11地区はJPNタクシーやセダン型タクシーを使用したデマンド運行(利用には事前登録が必要)で、ダイヤが決まっており誰でも乗れるのは残りの「清原さきがけ号」「ぐるっと石井号」「あの町この町号」の3地区のみ(ジャンボタクシーを使用)です。

そして、宇都宮市の施策の一環として、2022/9/1から、全14地区で地域連携ICカード「totra」およびSuica、そして相互利用対象の交通系ICカードが利用可能になりました。

https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/kotsu/chiikinai/1029812.html

これらを、JR東日本としてはまとめて宇都宮市コミュニティタクシー運行事業者と定義しています。

7.上信ハイヤー

高崎市・前橋市の一部で路線バスを運行する上信観光バス(2023/9/8付ブログ記事参照)と同じ上信電鉄グループですが、こちらはタクシーが本業です。

但し、高崎市新町地区(平成の大合併前の多野郡新町)で高崎市が運行するコミュニティバス「ぐるりん新町線」の運行を受託しており、2023/1/28から「ぐるりん」の全路線がICカード対応になったのに伴い、JR東日本の一覧表に追加されたものです。弘南バスの地域連携ICカード「MegoICa」のサービス開始は2023/2/25なので、上信ハイヤーの次に追加されています。

つまり、次に地域連携ICカードのサービスが新たに開始されるバス事業者が出てくれば、弘南バスの次に追加されるわけですね・・・

 

一覧表のイーグルバスから横浜交通開発までは、PASMOのシステムを導入した事業者です。この中には解説が必要なマイナーな事業者は特段見当たりません。強いてあげれば

 「石川タクシー富士」・・・静岡県富士市で営業する富士急グループのタクシー会社、一部のコミュニティバスが全国交通系ICカード対応

 「西岬観光」・・・平和交通・あすか交通と同じくビィー・トランセグループに属する千葉市の路線バス事業者

くらいでしょうか?

(つづく)