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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
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山口市内の国道9号難路対策「木戸山峠道路改修」、ついに事業化

2025-04-02 18:14:40 | 幹線道路(中四国)

2023/1/25付ブログ記事「益田~津和野~山口の国道9号の改良に向け整備促進期成同盟会設立」の続報です。

この整備促進期成同盟会の運動が実ったのか、山口市内の難路対策については2025年度に「木戸山峠道路改修」として事業化されることが発表されました。

https://www.cgr.mlit.go.jp/yamaguchi/press2/2025/250401.pdf (14ページ)

期成同盟会の活動対象としていた山口県側の8.8km(山口市阿東篠目~山口市宮野上間)のうち、北側の国道262号との分岐点および木戸山トンネル(長さ823m)前後の3.3km区間が当面の事業化対象となっており、2025年度は調査設計を行います。

山口河川国道事務所ではこれに先立ち2024年度後半に「国道9号阿東~宮野間防災対策検討委員会」を立ち上げており、2025/3/13に開催された会合で対策内容についてとりまとめ「別線整備ルート(案)」について妥当と判断されたことを踏まえ翌日に公表しました。

https://www.cgr.mlit.go.jp/yamaguchi/press2/2025/250314.pdf

https://trafficnews.jp/post/533765

国道262号も萩市と県都山口市を結ぶ幹線道路であり、改良が急がれますね。なお、上記資料によれば南側区間(山間の急勾配が続く区間で連続250ミリの雨量で通行止めとなる)についても別線バイパスを整備する構想があるようです。

一方、期成同盟会の島根県側の活動対象である益田市神田町~津和野町枕瀬間10.7kmについては、このブログ記事を書いている時点で事業化への動きは見られないようです。


国道2号玉島・笠岡道路未開通区間の2025/3/22時点の状況

2025-03-28 01:35:43 | 幹線道路(中四国)

ブログ記事「 国道2号笠岡バイパス東部の2025/3/22時点の状況(後)」の続きです。

玉島・笠岡道路のパンフレットはこちら

国道2号玉島・笠岡道路の未開通区間については2度目の現地レポートとなります。前回2024/10のレポート(ブログ記事「国道2号玉島・笠岡道路未開通区間の2024/10時点の状況(その4)」ほか)は浅口市西部および里庄町東部が対象でしたが、今回は里庄町西部および笠岡市内が対象です。

笠岡東IC予定地以東の笠岡市内は、西側から順に「盛土構造→高架橋→盛土構造→トンネル」となります。

県道406号寄島笠岡線との交差付近の様子。完成済みの高架橋の隣に、この先のトンネル等工事用仮設道路の鉄骨基礎が見えます。

県道は通学路となっており、安全性担保のため子どもたちは特別に作られた屋根付き歩道を通るようになっています。

この東側で次に公道から工事現場が見えるのは、里庄町内に入った浜中橋梁付近です。

ため池の向こうに「ほぼ完成した法面および盛土」と「これから上部構造建設が本格化する浜中橋梁の工事現場」が見えます。

橋梁工事現場の下をくぐってさらに山間のため池に通じる道の脇<ストリートビューなし>には、「発破のお知らせ」の看板が設置されていました。

橋桁設置予定場所の様子。

その次に公道から工事現場が見えるのは、国道2号沿いの安田工業第2工場の東側です。以前工場の従業員駐車場だったと思われる場所が工事用ヤードに転用されており、その向こうに切土区間が見えます。

こちらは県道432号大島中新庄線<という名の細道>との交差地点付近の様子。先にボックスカルバートを設置し、次いで前後の土工を仕上げていきます。

こちらは、前回レポート

>国道2号との交差の手前には、県道バイパスをくぐる歩行者・自転車用のアンダーパスが完成していますが、肝心の車道部分の工事は両側の基礎部の土工に達した状態で中断しており、前衛芸術の様相を呈しています

と書いた、里庄IC・鴨方ICのアクセス道路(県道六条院東里庄線のバイパス)と国道2号が交わるあたりです。バイパス工事は再開しており、道路部分の土工が進捗しています。

(おわり)


国道2号笠岡バイパス東部の2025/3/22時点の状況(後)

2025-03-27 19:46:33 | 幹線道路(中四国)

前編はこちら 笠岡バイパスのパンフレットはこちら

2.新神島大橋東方(玉島・笠岡道路との接続点まで)

神島大橋から東に歩を進めると、笠岡バイパスの立派な高架橋が見えてきました。工事中の道路は山並みに向かいカーブしています(こちらは玉島・笠岡道路の西端部)。

新神島大橋側の橋梁部と上記高架橋はまだ接続していません。

目の前に見えるのが、僅か400mだけの側道部先行開通区間(2007年度開通)です。現時点では側道部の中間に4車線分の本線橋梁を建設中です。そして、手前の高架橋部分が暫定2車線で供用開始を目指していることも明確に分かります。

側道部の西側入口付近。ここもれっきとした国土交通省直轄の国道2号です。ちなみに神戸市西区にも同様のパターンの「現道からはるか離れた国道2号バイパス側道」が存在します・・・当ブログでは「第二神明北線永井谷JCT付近の**時点の工事状況」のタイトルで定点観測中

側道上から見た4車線分の本線橋梁上部構造。まだ一面のコンクリート敷きです。

橋桁の真新しさと橋台の年季の入りぶりが対照的ですね。

孤立した国道2号はあっという間に終わります。ここが笠岡バイパスと玉島・笠岡道路の接続点でもある笠岡東IC(最終的にはフルランプになります)の予定地ですが、岡山県道47号倉敷長島笠岡線を越える橋梁部の構造物は完成済みなものの、全体工事が佳境に入るのはまだ先そうです。

(つづく) 次のブログ記事のタイトルは「国道2号玉島・笠岡道路未開通区間の2025/3/22時点の状況」となります。


国道2号笠岡バイパス東部の2025/3/22時点の状況(前)

2025-03-27 12:24:36 | 幹線道路(中四国)

関連ブログ記事・・・2024/10/22付「国道2号玉島・笠岡道路未開通区間の2024/10時点の状況(その1)

上記ブログ記事で

>ただ、2025年の開通を予定している玉島・笠岡道路II期および笠岡バイパスでは、いずれも一部区間で施工上の問題が発生しており、前途に暗雲が立ち込め始めています。

と書きましたが、結局2024/11/11付で「笠岡バイパス東部を除き開通延期」と正式発表されました。

https://www.cgr.mlit.go.jp/okakoku/news/files/20241111_kisyahappyou01.pdf

延長100mにわたり盛土の変状が発生した笠岡バイパス西部区間については、有識者で構成する「笠岡バイパス盛⼟変状対策検討会」の助⾔を基に対策⼯法を選定したところであり、対策⼯事には⼀定の期間を要するため、開通時期は未定となりました。

一方、新神島大橋を中心とする笠岡バイパス東部区間については、「⼤規模橋梁⼯事・軟弱地盤対策等が順調に進捗した場合」の但し書き付きですが2025年度中の開通予定としています。

これを踏まえて制作された2024/12時点の笠岡バイパスのパンフレットでは、西部区間については「側道部分が開通済み」の記述だけになっています・・・

https://www.cgr.mlit.go.jp/okakoku/okakoku/templates/front/pdf/kasaoka-bypass.pdf

 

ということで、2025/3/22に笠岡バイパス東部区間および玉島・笠岡道路II期の西寄りの区間の工事状況を見てきましたので、順に報告していきます。

1.新神島大橋とその付近

笠岡市美の浜地区の住宅地から、建設中の新神島大橋および神島側の切土区間を望む。

新神島大橋の建設現場を真下から見た様子。

新神島大橋は、1970年完成の神島大橋(県道195号神島外港線)の真横で建設中です。折りしも、笠岡港から北木島に向かうフェリーがやってきました。

笠岡第一病院の横の坂をひたすら上ると、神島大橋の東側のたもとに出ました。隣で笠岡バイパスの切土工事が進んでいます。

新旧の神島大橋がもっとも接近する場所。

新神島大橋が海峡を跨ぐ部分の橋桁は既に設置済みで、仕上げの工事中です。桁には神島大橋を通行する人や車両から見えるように横断幕が掲示されています。

神島側の陸地上では、まだまだ桁の設置工事の真っ最中でした。

桁がすべて架設される10月ごろまで、断続的に夜間通行止めが実施されます。

(つづく)


美作岡山道路・山陽道接続付近の工事状況(2025/1時点)

2025-01-23 20:47:36 | 幹線道路(中四国)

2023/9/12付ブログ記事「続:美作岡山道路の山陽道との接続付近の様子」の続きです。

上記ブログ記事を書いてから1年4か月が経過しましたが、美作岡山道路の山陽道との接続部分(瀬戸JCT)に関する最新情報は少なくともネット上ではどこからも公開されていません。岡山市都市整備局道路部内の美作岡山道路建設事務所のページでは相変わらず入札情報しか公開されておらず、しかも構造物の建設工事そのものではなく「除草業務」「環境管理業務」の2つのみです。

ということで、2025/1/21に現地を地上レベルから見てきましたので、報告します。

付近のGoogleMap航空写真はこちら

県道96号岡山赤穂線と美作岡山道路瀬戸ICを結ぶ道路上から撮影。JCTのランプを支えるはずの橋脚がいくつも屹立しているのが分かります。そしてその向こうでは、山陽道東行車線の北側法面が削られて地肌が見えていることが分かります。

ここが美作岡山道路瀬戸ICです。直進は自動車専用道路なので、当方は左折します。

左折した先には、先ほどの屹立した橋脚および山陽道東行車線の法面の地肌が迫ってきました。ちなみに、該当区間の山陽道東行車線のストリートビューは2023/4が最新ですが、この時点で法面を削る工事は始まっていました。この工事の発注者はNEXCO西日本のはずですが、同社は瀬戸JCTの工事について何の情報も公開していないようです。

塩納の集落の入口には、「美作岡山道路建設事業関連車両通行禁止」の立て看板がありました。

集落内の掲示板には、施工業者による地元向けの工事通信(令和7年1月号)が掲示されていました。今後さらに2基の橋脚を建設していくとのこと。

ついに、目の前に工事現場が現れました!

今後建設する2基の橋脚の工期は、現地看板では「令和7年9月24日まで」となっていました。

当日はここで時間切れでしたが、暖かくなってから、今回の現場より北側をさらに行けるところまで行ってレポートする予定です。

<2025/5/2追記>

「北側をさらに行けるところまで行った結果のレポート」は、noteで公開しています。

https://note.com/kotsu_gyakuretz/n/n1e0a4f88035b