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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

広島県の東西を結ぶ高速バスの大半が2025/3/30からICOCA対応に

2025-02-28 19:23:21 | 交通系ICカード

関連ブログ記事・・・2024/7/5付「広島市内の非広電グループバスは2025/3/30からICOCAに移行

上記ブログ記事で広島県の東西を結ぶ以下の高速バス(いずれも広島交通が他社と共同運行)へのICOCAなど交通系ICカード導入について書きましたが、

 ・ローズライナー(広島~福山)=中国バス鞆鉄道

 ・リードライナー(広島~府中)=中国バス

 ・ピースライナー(広島~世羅・上下・甲奴)=中国バス

 ・フラワーライナー(広島~尾道・因島)=本四バス開発因の島バスと中国バス

広島交通より先に中国バス・鞆鉄道の両社から2025/2/28付でICOCAなど交通系ICカード導入についてのアナウンスがなされました。利用開始日は2025/3/30です。

https://www.chugokubus.jp/14790

https://www.tomotetsu.co.jp/?p=8546

各路線ともPASPYに対応することは最後までなく、フラワーライナー<本四バス開発担当便のみ2023/4/1からICOCAシステムを導入>以外は今回初めて交通系ICカードが利用可能になります。なお、フラワーライナーについては因の島バス(ICカード導入予定なし)の担当便のみは引き続き非対応です。

このほか、以下の高速バスもICOCAなど交通系ICカードで利用可能になります。

<2025/3/30から>

 ・広島空港リムジンバス(福山~広島空港)=中国バスと鞆鉄道の共同運行

 ・しまなみライナー(福山~今治)=中国バス・鞆鉄道・瀬戸内運輸・しまなみバス開発の4社共同運行だが、後2社はICカード非対応

<2025/4/1から>

 ・シトラスライナー(福山~因島)=中国バス・本四バス開発・因の島バスの3社共同運行だが、因の島バスはICカード非対応


広島県東部・岡山県井笠地域のバス路線がほぼICOCA対応に

2025-02-28 18:47:56 | 交通系ICカード

2025/1/11付ブログ記事「広島県東部の路線バスは2025/3/30からICOCAにほぼ統一へ」の続報です。

鞆鉄道(トモテツバス)・中国バス・井笠バスカンパニーの各社は、2025/2/28付でようやくICOCA対応の詳細を発表しました。一般路線バスについて事業者ごとに解説していきます・・・高速バスは別記事

1.鞆鉄道(トモテツバス)

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250228_00_press_tomotetsudou.pdf

https://www.tomotetsu.co.jp/?p=8546

同社は一般路線バス全線でPASPY対応となっていますが、2025/3/30からは全線でICOCA対応となり、定期券も原則ICOCAでの発売となります。リリース文には明記されていませんが、2025/3/29まではPASPY対応機器のみを稼働させ、2025/3/30からICOCA対応機器(乗車用が青色・降車用が黄色)を稼働させるものと思われます。

2.中国バス

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250228_00_press_TyugokuBus_ICOCA_donyu.pdf

https://www.chugokubus.jp/14790

同社も一般路線バス全線でPASPY対応となっていますが、2025/3/30からは全線でICOCA対応となり、定期券も原則ICOCAでの発売となります。稼働する機器の移行もトモテツバス同様と思われます。

3.井笠バスカンパニー

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250228_00_press_ikasabus.pdf

https://www.ikasabusco.jp/news/%e4%ba%a4%e9%80%9a%e7%b3%bbic%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%89%e3%80%80icoca%e5%b0%8e%e5%85%a5%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/

2024/7/28付ブログ記事「中国バス・トモテツバスもPASPY終了後はICOCAに完全移行へ?」で書いたように、井笠バスカンパニーは2012年に経営破綻した旧井笠鉄道(バス専業事業者)の主要路線の受け皿として両備グループが設立した事業者です。広島県福山市と岡山県の主に井笠地域(井原市や笠岡市など)で一般路線を運行しており、上2社と異なり広島県のバスICカードであるPASPYへの対応は一部車両限定(福山市内の営業所に所属し基本的に福山市内を運行する車両)のみとなっており、岡山県内の営業所に所属する車両は現金・紙の回数券のみの対応となっています。しかし、ICOCAには岡山県内も含め全路線に対応させ、定期券も全線で原則ICOCAでの発売となります。

なお、井笠鉄道時代は倉敷市西部・浅口市・里庄町も路線エリアでしたが、これら地域の大半のバス路線は井笠バスカンパニーには引き継がれずコミバス化や廃止の運命を辿り、唯一「新倉敷~玉島協同病院~寄島線」のみが引き継がれたため離れ小島的になっています。新倉敷駅に発着する路線バスはこれ以外すべて両備バス(PiTaPaのシステムを利用)が運行しており、車庫からの距離や両社並行区間の利用者のことを考えてどこかのタイミングで同じグループの両備バスに移管されるのではとも思われましたが、実際には10年以上経過してもそのままであり、2025/3/30以降は1路線だけICOCAのシステムを利用する形となります。


交野市内の京阪バス廃止代替コミュニティバス<2025/3/23運行開始>の詳細について

2025-02-28 00:09:32 | 路線バス

2024/10/17付ブログ記事「ららぽーと門真・京阪門真市駅発着のバスなどが2025/3/22限り消滅」の続報です。

上記ブログ記事で書いたとおり、京阪バスは「交野市南部の山麓一帯の住宅地を運行する路線」「交野市東部のJR学研都市線付近一帯の路線」をことごとく2025/3/22限り廃止します。

これら路線は2025/3/23以降、交野市が運行するコミュニティバス「おりひめバス」を大幅に拡充する形で代替します。

交野市公式サイトには2月半ばに詳細が掲載されましたが、

https://www.city.katano.osaka.jp/docs/2025021200022/

交野市長のブログに、2025/2/26付でそれ以上に詳しい情報(京阪バスが撤退に至る背景なども含めて)が投稿されています。

https://ameblo.jp/keiyamamoto0312/entry-12887860218.html

「おりひめバス」は交野市の北部地域で2024/9/2から実証運行しています(緑ナンバーの8人乗りワンボックスカー使用、運賃300円均一)。2025/3/23から京阪バス撤退エリアをカバーする2路線(東部ルート・南部ルート)を運賃200円均一で新たに運行しますが、こちらは「道路運送法第78条に基づく自家用有償旅客運送」かつ8人乗りワンボックスカーを使用するので2種免許も大型免許も不要につき運転手確保のハードルは下がります。既存路線は2025/4/1からJR河内磐船駅まで延長した上で「おりひめバス北部巡回ルート」とし、運賃を200円に値下げします。

一方、「交野市南部の山麓一帯の住宅地を運行する路線」は通勤通学時間帯の利用が多いため引き続き中型バスを使用し、実際の運行は大新東に委託します。運賃は200円均一と京阪バス時代より安くなります。

そして、いずれの路線も、「交通系ICカードによる決済システムについては、令和7年6月頃を目処に導入予定です」とのこと。従来の京阪バスと同じくPiTaPaになるのか、それともICOCAの簡易型システムを導入するのか、果たして・・・


六甲山と摩耶山を結ぶバスは2025/3/20から全便タッチ決済対応

2025-02-27 21:16:22 | キャッシュレス決済全般

2024/4/10付ブログ記事「六甲山のケーブルカー・ロープウェイが2024/4/11からクレカのタッチ決済対応」の続報です。

上記ブログ記事で

>ちなみに、六甲ケーブルおよびまやビューラインの山麓駅への主要な交通手段である神戸市バスはタッチ決済に対応していません。また、六甲摩耶スカイシャトルバスは神戸六甲鉄道(旧六甲山観光)と阪急バスの2社共同運行ですが、阪急バスはタッチ決済に対応せず、結果的に「平日は全便で対応、土曜日は半数の便で対応、日祝日は全便非対応」となるので注意が必要です。

と書きましたが、2025/3/20からは六甲摩耶スカイシャトルバスも全便タッチ決済対応となります。

https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20250226o.pdf

阪急バスでこの路線に運用する車両について新たにレシップ社製のタッチ決済処理対応端末を導入し、降車口については運賃箱本体(既にICカード機器が設置されている)の隣に新たにこの端末を設置することにより対応します。

六甲摩耶スカイシャトルバスはかつては阪急バス芦屋浜営業所の担当で、入出庫兼用として阪急六甲発着の六甲登山バスを僅かに運行(朝は登山・夕方は下山)でしたが、六甲登山バスは2022年の観光シーズン終了を以て運行を終了し(2023/3/6付ブログ記事「六甲登山バスは90年以上の歴史に終止符を打ちました」参照)、2023年からは六甲山の北側にある唐櫃営業所の担当に変わっています。

https://www.hankyubus.co.jp/rosen/fare/karato_241001-2.pdf

おそらく、六甲摩耶スカイシャトルバスで使用する可能性のある一部車両のみにこのタッチ決済処理対応端末を取付け、シーズンオフなどにはカバーをかけて他路線の運用につかせるのでしょう。


新名神・高槻市山間部の2025/2/23時点の工事状況(その3)

2025-02-27 19:05:28 | 新名神高速道路

その1はこちら その2はこちら

付近のGoogleMap航空写真はこちら 高槻市山間部区間の詳細図はこちら

<供用中の新名神と接続する区間>

府道79号伏見柳谷高槻線と神峯山寺方面への市道の分岐点。間近に新名神の構造物(供用中の西行車線<完成形では連絡路から本線に入るランプ>区間、それに建設中の橋脚)が見えます。

しかし、南側の橋脚の隣に山塊があり、本来切り崩されるはずなのが全く手付かずです。ここが件の未買収区間なのかもしれません。

新名神の現西行本線をくぐった先にある工事用道路。高槻JCT北ブロックの工事ヤード間を連絡します。向こうに見えるのは現東行本線(完成形では本線から連絡路に入るランプ)です。

工事用道路をくぐった先で振り返る。建設中の橋脚が何本も見えます。

高台に通じる道から、工事ヤードを見下ろすことができました。向こうに見えるのが新名神の現在の本線です。

南側に目を転じると、東側のみ大幅に削られた山塊が見えました。既に削られた部分は、完成形では連絡路から新名神本線京田辺方面へのオンランプになるようです。一方、本線はこの山塊の西側を削って作られるはずですが手付かずで、山すそに橋脚が見えるだけです。

工事看板の向こうに、未来のランプが見えます。工事看板上の工期は何度かの修正の結果9年4か月にまで長くなっていますが、果たして「2028年7月6日」段階で完全供用に至っているでしょうか? その命運は、枚方トンネルの巨大シールドマシンにかかっています。

未来のランプ部分のアップ。

(おわり)