2023/12/6付ブログ記事「すさみ串本道路、最後の追い込みで工事大量発注へ」の続報です。
2025年春の開通を目指して大量の工事費が投入されていたすさみ串本道路ですが、残念ながら開通時期は延期となってしまいました。
2024/11/28に開催されたすさみ串本道路の第2回事業工程会議において、開通時期が2年以上延期になることが明らかになりました。
https://www.kkr.mlit.go.jp/kinan/news/press/2024/v2r7vf00000027yf-att/20241128_susami.pdf
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20241128/2040018715.html
延期の理由は以下の通りです。
(1) 和深IC近くにある安指川橋の橋脚について、硬質岩への対応に通常の約4倍の施工時間を要した
(2) すさみ南ICと和深ICの間にある小河瀬谷川橋について、地盤のひび割れをふまえ橋台の工事を中断し、改めて地盤調査を実施のうえ対策工法について有識者の意見もふまえ検討した結果、基礎部分の構造変更が必要になった
(3) (2)の対策について、修正設計や追加の基礎工事のみでも1年以上を要することとなった
そして、2025/4/23に開催された第3回事業工程会議において、開通時期が2027年夏の見通しであることが発表されました。
https://www.kkr.mlit.go.jp/kinan/news/press/2025/rirsjh0000006ace-att/250423susamijigyou3.pdf
https://www.agara.co.jp/article/487567
これは、上記(2)の小河瀬谷川橋について対策が決定し今後の工程に要する期間が明確になったことによります。
なお、他の区間の多くは道路構造物が完成してきており、開通前の段階において、南海トラフ地震などの災害時における住民の避難路、緊急車両の交通路としての活用など、地域の防災機能を強化。(避難路・緊急車両の通行可能区間は、紀南河川国道事務所HPで定期的にお知らせ)とのことです。
すさみ串本道路の工事進捗状況については紀南河川国道事務所のサイトで公開されていますが、
https://www.kkr.mlit.go.jp/kinan/douro/susami/susami_kouzi.html
このブログ記事を書いている時点で最新となる令和7年1月時点の状況 によれば、各所に完成済みのトンネルや上部構造まで完成に近づいた橋梁があります。
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