全国交通ニュースブログ

大阪シティバスの一般ICカードによる乗継割引は2025/3/31限り廃止へ

Osaka Metro と大阪シティバスは、2025/4/1から新サービス「乗継ポイント」を開始します。

https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240911_noritsugipoint.php

地下鉄(ニュートラムを含む)・バス・いまざとライナーを乗り継いでご利用されるお客さまのサービス向上が目的で、e METRO会員登録済みのPiTaPaまたはICOCAを利用して以下のいずれかの乗継を行った際にOsaka Pointが付与されます。付与されたポイントは交通利用代金やOsaka Point提携店でのお買物、お食事のお会計時に、1ポイント=1円で利用できます

1.地下鉄とバスの乗継 → 120ポイント(90分超過は60ポイント)付与
2.地下鉄といまざとライナーの乗継 → 180ポイント(90分超過は90ポイント)付与
3.異なるバス系統の乗継(90分以内)→ 230ポイント付与
4.バスといまざとライナーの乗継(90分以内)→ 同上
5.いまざとライナーの異なる系統の乗継(90分以内)→ 同上

(注)モバイルICOCA、Apple PayのICOCA、ICカード定期券利用の場合は対象外

そして、何よりも注目すべきなのは「ICカードによる乗継割引がこのサービス開始に伴い廃止される」ことです。

このブログを書いている時点では、Osaka Metro および大阪シティバスで利用可能なすべての交通系ICカード(モバイルも含む)で地下鉄・バス・いまざとライナーを乗り継ぐと運賃を自動的に割り引く制度が存在します。

1.地下鉄とバスの乗継 → 100円割引
2.地下鉄といまざとライナーの乗継 → 160円割引
3.バス同士の乗継(90分以内)→ 210円割引 ※同じ系統同士でも適用
4.バスといまざとライナーの乗継(90分以内)→ 同上
5.いまざとライナー同士の乗継(90分以内)→ 同上

2025/4/1以降は、これら乗継割引が適用されるICカードは、

・70歳以上の大阪市民を対象に発行される「敬老優待乗車証
・重度障がい者およびその介護者向けの「特別割引用ICカード

のみとなります。したがって、SuicaやPASMOなどで利用する他地域からの来訪者、そしてPiTaPaやICOCAで利用する場合もe METRO会員<スマホアプリをダウンロード要>未登録者は乗継割引サービスを一切享受できなくなるわけです・・・

なお、現在の乗継割引制度は大阪市交通局時代の1970年代後半に導入されたもので、当初は当然現金利用を前提にしており、バス同士の乗り継ぎの場合は、乗継指定バス停に限りバス車内に設置された発行機から出てくる乗継券を取るという仕組みになっていました。バス→地下鉄の乗り継ぎの場合は、乗継指定バス停でバス運賃+地下鉄一区運賃の合算額を料金箱に投入すれば「バス・地下鉄連絡券」が発行され、これを地下鉄の自動改札に投入する形でした。これらは、カード乗車券の普及に伴い2014年3月限り終了となっています。

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