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ミュー ・ 百花春至為誰開

月山・葉山・野菜つくり・短歌・スケッチ   初夏の朝日連峰&果樹園 (寒河江市)

ぺそら漬&ぼうたら煮

2008-08-17 | Weblog




美味しいなす漬け、外見が鮮やかな紫色をしていること。味よりもむしろ、形や色を見て楽しむ。なす漬けの美味しさの定番・・・・・・まずは鮮やかな紫色。

山形の「ぺそら漬」は、その一番大切な紫色をわざわざ抜いている。しかしこれこそ、定番では決して味わうことの出来ない地方ならではの、伝統の味。

真夏のこの時期に朝採りした新鮮なナスを、1昼夜水に漬けて色抜き。

色抜きしたなすを、なんばん、みょうが、ピーマン、塩などと一緒に漬け、その上にみょうがの葉っぱをかぶせ重石をする。三日位で醗酵が進み、丁度食べ頃になる。

普通のなす漬に比べると、手間、ひま、材料、どれも3倍位は掛かっている逸品。

この「ぺそら漬」、「しなびてしまう」ことを山形の方言で「ぺそらっとしてしまう」ということから来ているらしい。

以前は、山形でも大石田町や尾花沢市といった、ごく限られた所でしか作らていなかった。近年、寒河江市辺りでも作る家庭が多くなって来て、我が家でも4~5年前から自家製「ぺそら漬」を食べるようになった。

ピリッとした辛味、柔らかく、ぐにゃとした食感、なんとも云えない位の豊潤な味が口の中に広がる。

これこそが山形の漬物の味。特に真夏のの肴に最高である。



「ぼうたら煮」。「ぼうだら煮」と訛った発音をしないと、この辺では「え^ェ」っと、問い返され、おそらく何のことか話が通じないだろうと思う。

市販されている乾燥した「助宗たら」をみりん、しょうゆ、砂糖、お酒と一緒に煮たもので、盆正月や、お祭りの時などによく食べる。柔らかく仕上げて煮るには結構難しいらしい。

海鮮魚が好きな私。昔、「ぼうだら煮」は、食べても食べなくとも、どちらでもよかった類の食べ物。この「ぼうだら煮」、「鯉のうま煮」と共に、内陸の食文化の代表みたいなもの。

私と同世代位の人で、もう一寸山の方に住んでた人達は、筋子、いくら、刺身といった少々生くさい魚介類を、ほとんど食べれない人が結構多かった。宴会の席でそんな人の隣に座ったりすると、美味しい刺身は決って2人前ご馳走になれた。だからといって、次からわざわざ隣に座るようなことまではしなかったけど。

彼らは子供の時から、魚と言えばこの「ぼうだら煮」をよく食べていたらしい。

そんな話を聞いて、この「ぼうだら煮」を無理して少し味わって食べるようになったら、意外と味が複雑で、近頃では、いつのまにか「是非食べたい派」になってしまった。

若い頃、美味しくもなんとも感じなかった、毎日の食卓に並んだ食べ物。この頃は、子供の頃少し嫌いだった食べ物にこそ、美味しいエキスがいっぱい含まれていそうな気がしてきた。

美味しいものに限らず何事も、すべて自分から人一倍の努力をして探さない限り、本当に大切なものに、そう簡単には巡り会えないのかも知れない・・・・・・・。

今日は,/goo・blog200回/目の,memory blogでした。