

この辺の田舎では、盆とか正月に、よく納豆餅や、恵胡を食べる。
納豆餅や雑煮には、つきたての餅を一口大の大きさにして、手でちぎって入れてある。
昔は市内に何軒か餅屋があった。そしてわざわざ予約をして、生餅を手に入れなければならなかった。この頃は、盆、正月、彼岸等になると、どのスーパーでも、つきたての柔らかい生餅を売っていて、とても便利になった。
恵胡は日本海沿岸ならどこででも採れる海草で作った、寒天のようなもの。
寒天よりは少しボサボサする食感、潮の香りがするというが、私にはよく判らない。酢味噌、からしを付けて食べる。
昔、この内陸地方は、どこの海からも相当の距離があり、とても海の生魚など食することが出来なかった。
その代わり、魚の干物や、海草を乾燥させて持ち運び、この内陸地方独特の食文化が生まれた。
恵胡を食べるという事は、今もその名残が生きているからだろう。
この恵胡、1年中スーパーで売っているが、現在の食生活からすると少し貧相な味らしく、いつもはほとんど食べない。
盆、正月、その他特別の日には、みんなあえて食べるようにしているのかも知れない。そうでもしないと、忘れ去られていく食物になっていきそうだからだろう。
山形は今日の山形市大花火大会から始まり、十七日まで毎日各地で花火大会が催される。
山形市の花火大会の音を、寒河江の私の家でも聞くことが出来る。
寒河江市の花火大会は十七日、寒河江川の川原で行われる。そして地区の盆踊り大会が、十六日にある。
ここ四~五日、線香花火の盛りのように、残り僅かな夏の催しがたけなわだ。