gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

ゲーム・アニメ・ライトノベルの感想サイトを目指します。Twitterでもつぶやいてみたり。

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS第2話『迷路:piangendo』の感想レビュー

2009年04月12日 18時55分43秒 | 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS
大切なのは演奏技術よりも…というお話です。

精霊が受け取る神曲は、神曲楽士の魂の形そのものという訳で、何のために神曲を演奏するのか?という根本的な問題を見失っているフォロンに、コーティの求めている神曲を弾くことは出来ないのも無理からぬところ。
フォロンの演奏をバカにした学生に殴りかかったコーティは、本来のフォロンの神曲の素晴らしさを理解しているからこそ、怒りを露わにしていましたが、そんな彼女をなだめる為に弾かれた神曲も、形ばかりが優先されて心がこもらないものだった、というのが皮肉でしたね。

思わず涙ぐむほど悲しい気持ちになったコーティは、暴力を振るうのをやめますが、決してフォロンの神曲が伝わったからではなく、相当なショックを受けたから暴れる気力も無くなってしまっただけ。

神曲を弾く代わりに精霊に力を貸してもらうというのが本来の神曲楽士の姿なので、その意味ではフォロンの未熟さが浮き彫りになった感じですね。

まだ学生に過ぎないフォロンにそこまで急になんでも上手くやれというのは酷な話ですが、神曲を受けない間は子どもの姿にならざるを得ない体となるリスクを負ってまでフォロンを待ち続けたコーティの気持ちを考えれば、フォロンにはもうひとがんばりしてもらわないと駄目な気もしますね。
また、逆説的ではありますが、学院長がシリアスになってしまうぐらいの、フォロン達に今後降りかかるであろう困難の事を考えれば、神曲楽士として一刻も早くコーティの事を理解できるようになることは必須だとも言えます。
フォロンと同じく6枚羽根の精霊を従えたりと、謎多き学院長ですが、何やらコーティやフォロンの事も色々と知っているようですし、重要な人物だということが伝わって来ましたね。

もちろん、フォロンはフォロンで努力はしているわけですが、レンバルトやユフィンリーといった『天才』を目の当たりにし、焦りから集中力を欠いてしまっている分空回り気味でした。
失敗出来ないテストを前に、自分の才能を信じることが出来ない状態のフォロンには、コーティにいかに自分の神曲が素晴らしいものだということを告げられても、それを受け入れるだけの心の余裕が無くなってしまっているのかもしれませんね。

もちろん、フォロンの才能を知っているのはコーティだけではなく、『天才』であるレンバルトもまた、フォロンの凄さを知る人物の1人。
フォロンがレンバルトの技術や姿勢を尊敬しているように、レンバルトもフォロンの中に見いだすモノがあるからこそ、性格が正反対にも関わらず、いつも親友としてつるんでいるのでしょう。
演奏の失敗にも笑わずに元気付けてあげたり、悩み事の相談に乗ってあげたりと、軽めな印象とは異なって、情に厚い様子が格好良いですね。
いくら友達でも、差し入れの缶コーヒーを投げつけられたら、思わず怒ってもおかしくないところですし。
この辺りの機微は、フォロンが自信を取り戻し、才能を発揮する見せ場のシーンでもう少し深く描かれるのではないかと思うので、今から楽しみです。
ちなみに、原作にかつてレンバルトはギターを使っていたという設定があったとおりに、今回のテストでギターを使用していたのを見てニヤニヤしてしまいました。
楽器が違っても多数のボウライを集めてしまえるレンバルトの才能がかいま見える感じでしたね。

逆にダングイスのようにフォロンの才能を全く認められないキャラがいることも強調されていましたね。
ただでさえ難関の神曲楽士の道のりで、今まで自分が見下していた相手が上級精霊と契約したとなれば、嫉妬されるのも仕方ないところ。
ここら辺に精霊とは違う人間の浅ましさ、みたいなものが見えてくるところも上手いなと思います。
原作では突き抜けたバカキャラがウザさに直結して独特の雰囲気を出していたダングイスですが、アニメ版では普通の嫌みなキャラとして終わってしまうのかにも注目したいところです。
留年してもう一度一年生からやり直したというだけでもかなりの恥知らずっぷりがうかがえる訳ですが、ちゃんと進級したフォロンをさして、『自分より劣る』とのたまえる厚顔無恥っぷりが、今後ドコまでエスカレートしていくのかは見所かも。

次回、第3話、『盟約:loco』

コーティと仲直りしようとして卵焼きサンドの材料を買ってきたフォロンでしたが、本当に仲直りするためには違うアプローチが必要でしょうね。
神曲で失った信頼を取り戻すのに必要なのはもちろん…という訳で、次回も楽しみです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。