聖地 しまなみ ～その１～

しまなみ海道自転車道

数ある日本の自転車道の中で、最もサイクリストに理解があって優しく、
瀬戸内の青と緑の素晴らしい景色と地元のグルメ、そしてまるで空を飛んでるかのような橋の上を走れて、
自転車乗りなら是非とも走ってみたい場所、そう、まさに自転車乗りの聖地。

趣味で自転車を始めてから、いつかはここを・・・というかここを走るのは宿命とすら思えてきてた。
自分の中で、ここを走ってこそやっと一人前の自転車人の仲間入りが出来ると思ってました。

初めて存在を知った時から訪れたいと思いつづけてはや30ヶ月。
ようやく素晴らしい天気の下で実現できました！


しまなみ海道自転車道は、広島県の尾道駅を起点に愛媛県の今治駅を結ぶ、全長約70km。
往復しても140kmなので、一日でやって出来ない事はない。
でも自宅から尾道までの移動時間をプラスして考えると、どこかで一泊しないとちょっと難しい。
どうせ一泊するならより多くの場所を巡れるような所でした方が絶対楽しいはず！
根っからの貧乏性なのもあって、せっかくだからしなまみだけで終わっちゃうのは惜しい！

という訳で、今回のルートは、
一日目：尾道～今治のしまなみ海道を走って今治に一泊、


二日目：今治港～岡村島に船で渡った後、とびしま海道～さざなみ海道で尾道までってのを選びました。



もんっっの凄く濃密な旅だったので、今回はおそらく長編になりますｗ
というかこれだけの事を短くまとめる文章力が自分にはありませんｗｗ
空いた時間にでも気長にお付き合いいただければと(笑)


さあ、行ってみましょう♪


尾道から、まず船で向島に渡ります。



運賃110円のほんの少しの間だけど、これは否応にも気分を盛り上げますね！
乗り込んでるサイクリストの表情もどこかウキウキに見えます。



本州とは一日間だけお別れ。あ～旅にきたって感じするわー


向島に着いてすぐのコンビニでサイクリングクーポンを購入します。
しまなみ海道は自転車でも有料で、通常500円かかるとこをこのクーポンで250円に割引されます。
「自転車の聖地が有料なんておかしい」と地元の自治体は国に無料化を働きかけてるようですが、
個人的にはこのままでいいと思う。
250円くらい喜んで払うし、ここには十分すぎる程お金を払う価値がある。





道路には全線に渡ってブルーラインがひかれ、定期的に今治までの距離も表示される親切設計。
このブルーラインを辿れば最短距離で今治まで約70kmで走りきれるわけですが、
せっかくここに来たのに最短距離で走ってしまうのはちょっと勿体ない。
なので途中寄り道や遠回りを交えながら進んでいく事にします。


天気はサイコー！
爽やかに晴れわたった空と、輝く海と砂浜にテンションはどんどん上昇します。



最初の橋である因島大橋が見えてきました。
いよいよ海上サイクリングの始まりやでー！



しまなみ海道では合計7本の橋（ラストの来島海峡大橋は第1～第3まであるので正確には10本）を渡りますが、
この因島大橋だけが二階建て構造になってまして、原付・自転車・歩行者は下の階を走ります。
こんな光景はちょっと他では思いつかない。
人がいなくなった時を見計らって写真撮ってますが、ほんとにサイクリストがたくさんですごく楽しい！

因島の左側の海岸沿いをご機嫌に走れば、間もなく二番目の橋である生口橋が見えてきます。



青空に映える全長760ｍの3径間連続複合箱桁斜張橋構造。美しい！
ちなみに、今回はこの素晴らしい景色に、CASATIの一番カッコイイ姿を写したかったので、
バッグ類は全く取り付けずに極めてシンプルに、そして必要な物は全部バックパックに背負ってきました。
輪行袋、下着類の着替え、そしてデジイチ＆三脚が入ると流石に重いです。
でも身体への負担なんてのは二の次で良いのです。写真の為なら！



こんな感じの坂で橋へとアクセスしていきますが、ママチャリでも走れるように緩斜面となってるのでアウターでも余裕で登れます。
そして自転車と歩行者専用に造られたこんなとても立派な道が全ての橋に付けられてる事に感動しましたよ。


　　　　
　　　　　ヒャッホー！　　楽しすぎる！ｗ



生口橋を下りて間もなくすると、絶対に外せないポイントがあります。



手作りジェラート　ドルチェ　a.k.a　サイクリングオアシス



デコポンシャーベット＆イタリアンバニラ。(゜д゜)ウマー
ひっきりなしにお客さんが来られてました。儲かるだろなぁ・・（←いやらしいｗ）


駐車場にはこんなのもいたぞｗ

後ろに写ってるバッキバキにカスタムしたズーマー？の足元に乗って彼もしなまみ海道を走ってくようだ。
こんな楽しみ方もええっすねー！



ジェラートで舌鼓して間もないんですが、時間は11時を過ぎたのでそろそろお昼ご飯の段取りをしなくてはなりません。
しまなみでお昼ご飯と言えば是非とも大人気の大漁でと行きたいとこですが、この日はGWの初日。
通常の日曜でも11時には並ばないと売り切れるなんて噂も聞きましたし、何よりに場所的にちょっとお昼には辛い。
朝5時すぎに家を出て、運転しながらサンドイッチを食べた以外はここまでドリンクとアイスだけ。
お腹が減ったので早めにご飯をと、11：30の開店を店の前で待ってIN。

あなご飯！


２月に瀬戸内詣でをした時に牡蠣を始め瀬戸内の食を堪能しましたが、
次に瀬戸内側に来たら是非とも穴子を喰らってやろうと思っとりました！
味付け・煮加減ともにヨシでこれも(゜д゜)ウマー

でももう少し高くなってもいいんで、ご飯が見えなくなるくらい穴子乗せてくれる方がうれしいっす。


ヨシ、これで今回はハンガーノックの心配は無用だ♪
さあ、どんどん行ってみましょ～


　　　　

サイクリスト集団の後ろにしれーとくっついて、あたかも一緒に走ってきたかのようなフリをして瀬戸田の商店街をのんびりと行くｗ
ひっきりなしにありとあらゆるスタイルのサイクリストに出会いまくり、改めてここは聖地なんだと実感します。



向かい風キツイ区間を、このピッカピカのコルナゴマスターさんの後ろでかなーり楽させてもらうｗ
ウエアもRaphaかな？　バイクといいお洒落な方でした。


お次は道中で最大の島である大三島に渡る多々羅大橋。



生口橋よりも一際大きな、これまた斜張橋のシルエットが美しい。




鳴き龍もしっかりと体験。
外国人サイクリストに同行してるガイドが「TA・TA・RA　DRAGON！」って説明してましたよ。

橋を下りてすぐの多々羅しまなみ公園で今度は塩ソフトを。



食ってばかりじゃねーか！なんてツッコミは不要ですｗ
ここはそういう風に楽しんでいい場所。
カロリー消費＜カロリー摂取　なんて・・・　気にしない！ｗ



いろいろ出掛けた先でいろんなのを見てますが、橋ってのはほんと美しい建造物ですよね。

最短距離のブルーラインでは、大三島はちょっとしか走りません。
最大の島で見所も多いここをそれでは勿体ないんで、ちょっと遠回りして島の半分を廻るルートを選びます。
メインのブルーラインを外れても雰囲気の良いサイクリングロードでストレスなく走れます。


向かい風以外はね・・ｗ

しかも道中には見事な藤棚も。



満開はもうちょっと先のようでしたが、雰囲気が素晴らしすぎる。




大山祇神社



山の神・海の神・戦いの神として歴代の朝廷や武将から尊崇を集めた神社である。
大三島に足を踏み入れて、ここを訪れないわけにはいかないだろう。
戦いの神ってのは自分には無縁だが、山の神と海の神は公私共にとっても関係が深いんだからｗ

大三島（おおみしま）は古くは「御島」と記され、神の島とされてきた。
そのもとになったのはこの大山祇神社の存在であろう。



この脇にある宝物館には国宝・重要文化財の指定をうけた日本の甲冑の約4割がこの神社に集まっているんだとか。
名前のイメージがなんとなく似てるからって、どこかの秘宝館と一緒にしたらダメですよｗ




有名な大楠の一つ、乎千命おちのみこと（小千命）御手植の楠（国の天然記念物）
なんと樹齢2600年！！



これは残念ながら枯れてしまってるけど、樹齢3000年！！！
紀元前1000年ですよ！なんと縄文時代でっせ！
田舎といっていい場所だけど、長い時間をかけて人間の凄さと愚かさの色んな物を見てきたんだろうなぁ。

昨今よく言われるパワースポットの定義がよく分からないけど、ここからは間違いなくパワーを貰えた気がしました。




参拝を終えたら近くの宮浦港にて。



このフェリー乗り場の建物、なんか西表島を思い出したな～
いつかあそこに自転車を持って行きたい。
それまで頑張ろう。



今回はここまで。
濃密な旅はまだまだ続く・・・




読んでくれてありがとう。

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