経営戦略コンサルの洞窟

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トップのコミットメントは要らない

2006-09-08 16:05:23 | Weblog
基本的には自分がコミットして、実行するべきである。トップに頼ってはいけない。


プロジェクトの初期に課題だしをする時に社員の方によくインタビューさせてもらうのだが、「社長のコミットメントがなくて、昔の施策がうまく実行できなかった」とよく言われる。

経営関連の本を読んでみても「SCMを効果的に構築するにはトップのコミットメントが不可欠」「SFAを導入するにはトップの理解とイニシアティブが必要」などなど、トップに対するコミットメントが続出だ。


トップがコミットしていて、一緒にプロジェクトを進めてくれれば実効は楽に出来るだろう。でも、トップはそんなに暇じゃない。社内の全ての方策に手を突っ込んで入られないのだ。トップに頼った実行案は実は機能しない。


会社に本当に必要だと思ったことは、トップの了承を経て(勝手にやっちゃ駄目よ)、自分でコミットメントして実行しよう。会社に戦略がなければ会社の動きから全社戦略を創造して、実行しよう。会社にミッションやビジョンがなければ仮でいいから自分で作ってしまおう。


戦略コンサルでも同じこと。例えパートナーが「考えておくよ」などといっても間違っても本当に考えておいてくれるなんて思ってはいけない。彼らは掛け持ちでプロジェクト、社内プロジェクトと忙しい。「あの時考えてくれるって言ったじゃないか。コミットメントない」などといったところで時間の無駄だ。

大切なのは、「自分」がコミットすることだ。